マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0971話
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な意味で逃げ出した一般人へと攻撃を加えている。
「アクセル君……」
円がこちらに視線を向けてくるが、軽く首を横に振る。
確かに思うところがない訳ではないが、それもこれもこの国の住人達が選んだ道だ。
帝国が不利な状況になっているというのは、帝都の住人も知っていた筈だ。それを知った上で逃げ出したりしていなかったのだから。
中にはどうしても帝都を逃げ出せない理由のある者もいたのだろうが。
ただ……そうだな。
「なら、少しでも早く帝国軍の気持ちをへし折ってやるとしよう。メギロートとイルメヤを出撃させて、奴等の切り札でもあるオーガを使い物にならなくしてやれ。それと、竜騎兵辺りがまだ若干残っているみたいだから、それもこっちでどうにかしよう。ワイバーン辺りは欲しいし」
一応今の段階でもホワイトスターに数十匹単位でワイバーンは確保されている。これまでの戦いで……特に最初に奴等がホワイトスターに攻め込んできた時や、アルヌスの丘を占領した時に得たワイバーンだ。
それだけいれば繁殖させるのに特に不都合はないだろうが、いざという時の事を考えれば、多ければ多い方がいいのも事実。
「了解、メギロート、イルメヤ出撃して下さい」
円の声に従い、シロガネからメギロートとイルメヤが射出されていく。
メギロートは空を飛べるので問題がないとして、イルメヤは跳躍は可能だけど空は飛べないんだよな。だからこそ、シロガネのカタパルトデッキで出来るだけ遠くまで飛ばしてやる必要がある。
で、帝国軍がそんなのを黙って見ている筈もなく……
「うわぁ……凄い矢の数……」
呟く美砂の言葉通り、シロガネから射出されたメギロートやイルメヤに対して無数の矢が放たれる。
その矢の出所は、前衛の一般人部隊……ではなく、その背後に位置している部隊。
こちらが本物の帝国軍の部隊なのだろう。
そして、ここまでシャドウミラーや、あるいはエルベ藩王国を始めとして反乱を起こした国家に対して貸し出されていたものと戦ってきた経験から、動き出させればその時点でどうにもならないと判断したのだろう。
その判断は決して間違ってはいないが……メギロートやイルメヤを相手にするには、火力不足も甚だしい。
「あ、投石機」
呟く円の声。
シロガネの映像モニタへと視線を向けると、確かにそこには投石機の姿を見る事が出来る。
本来であれば攻城用の兵器である投石機をここで投入してきたのは、やはり弓や魔法ではメギロートやイルメヤに対してろくにダメージを与えられないと判断したからか。
この判断もまた、間違ってはいない。
ただし、ミサイルやらビーム、弾丸、レーザーといったものを普通に回避出来る戦闘用AIが、投石機で放たれた石に当たるかと言われれば
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