暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0971話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
と思われる、鎧を装備したオーガの集団となった。オーガってのはまだ捕獲した事がなかった筈だから、技術班に渡す為にもある程度捕獲する必要がある」

 シロガネのブリッジで、マリュー、円、美砂の3人に先程の会議で決まった事を説明する。
 その言葉にそれぞれの表情を浮かべる3人だったが、基本的にはそれ程嫌そうにしていない辺り、特に不満はないらしい。
 相手をするのが人間じゃなくてオーガだって事も影響してるのだろう。

「捕獲するのは分かったけど、戦力は今のままでいいの?」

 首を傾げながら尋ねてくる美砂に、問題ないと頷く。
 補給や援軍の類に手間が掛かる他の国々と違って、俺達の場合は……より正確には俺の場合は影のゲートがある。
 戦力が足りないと思えば、すぐにでもアルヌスの丘まで戻って連れてくればいいだけだからな。
 それに……イルメヤのスパイダーネットがあれば、特に鹵獲に苦労する事もないだろう。何しろ、PTなんかでも一時的に動きを封じられる代物だ。幾らオーガが怪力自慢だとしても、生身でどうにか出来る筈もない。
 もし例外的に強力な個体がいるとしても、スパイダーネットを使えるイルメヤは別に1機じゃない。複数でスパイダーネットを使えば、その辺は問題ない筈だ。
 その辺を説明すると理解したのか、早速具体的な打ち合わせを始める。
 もっとも、俺達がやるのはあくまでもオーガの対処。後は、同時に上空を飛び回って相手を混乱させるくらいだしな。
 殆どをメギロートやイルメヤ、量産型Wに任せておけば、余程の突発事態がない限りは俺達がやるべき事はない。
 当然打ち合わせもそれ程時間が掛からずに終わり、作戦開始の時刻まではゆっくりとお茶を飲んだりお菓子を食べたりしながら過ごすのだった。





「エルベ藩王国を始めとした周辺国家の連合軍が進み始めたわ。帝国軍の方も前進を開始。先頭は相変わらず一般人の部隊ね」

 美砂の声がシロガネのブリッジに響く。
 昨日あれだけ混乱させたにも関わらず、まだ帝国軍に一般人は大勢残っている。
 エルベ藩王国や他の国々にしても、出来れば一般人は殺したくはないのだろうが、多くの弓や魔法が飛んで一般人の部隊に被害を与える。
 ちなみに一般人を殺したくないというのは、別に人道的な面からとか、そういう理由ではない。この戦いに勝てばこの地はエルベ藩王国を中心とした連合国が治める事になる。そんな時、一般人がいない都市なんて税収的な面や人手的な面から見ても全く魅力がないからな。
 特にこの戦争は既にこっちの勝利が半ば決まっているのだから、その気持ちは特に強いだろう。
 事実、矢や魔法等の攻撃が近くに命中して逃げ出したりしている一般人に関しては、殆ど追い打ちを掛けていない。寧ろ、帝国軍の指揮官達の方が見せしめ的
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ