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101番目の舶ィ語
第二十二話。選択の時
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?」

そう呟いた直後。

グサッ??

「痛っ??」

何故か一之江に切り突き刺されたのだった。

「何故刺すんだ?」

「ニヤけ顔にイラっときました。
ですが、安心してください。
イラっとしたから刺したいと思うのは……貴方だけですから」

「その言葉の何処に安心する要素があるんだ??」

「特別扱いです。嬉しいでしょ?」

「ああ……嬉しすぎて涙が出てきたよ」

これは背中の痛みから出た涙ではない。
音央達が俺の物語になったのが嬉しくて出た涙だ!
そういう事にしてほしい……。

「……あ、あははっ! 見て、アレ」

「……え? ふふっ。疾風さんったら……」

そんな俺の姿がおかしいのか、俺の方を見た音央は笑い合った。
背中に刃物のような何かが刺さっていても……2人が笑い合っているのならいいや。
そんな風に思ってしまった。







笑いが収まってから、音央は俺に尋ねてきた。

「ねえ、モンジ……ちょっと聞いてみたい事があるんだけど」

「あっ、あの……疾風さん。私もあります」

「うん? 何かな?」

俺が尋ねると2人は息を揃えて同時に質問をしてきた。

『あんた(貴方)は結局、何者なのよ(ですか)?』と。

何者なのか、か。
もう、自分でもよくわかんないや。
ただ、その質問にはお決まりの言葉がある。
だから、その質問にはこう返すよ。

「______ただの高校生だよ。わりと偏差値高めな、都市伝説(変わり者)が集まる学校のね」

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