第二十四話
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上に置いた。
「ふむ」
一応ビンの栓を開け、一滴その手に掬いなめ取ってみる綱手さま。
「ぬっ!?」
ぺっとすぐさまそのなめ取った神酒を吐き出してしまった。
「シズネ!水」
「は、はい」
近くで待機していたシズネさんに大至急水を持ってこさせ、口をすすいだ。
「お前達、こんな物を何処で手に入れた?」
「と、言われましても…」
「これは一級の霊薬だぞ!これを飲めばたちどころに傷は治り、死者の蘇生すら可能なほどの」
「それって何処のエリクサー…」
「はあ?」
「い、いえ。なんでも」
「確かにこんな物を掛ければ桜の木の急成長も頷ける。これを1000倍に薄めた物でも人間の傷ならあっと言う間に治ってしまうだろうよ。そんな物を原液のまま飲んでしまうところだった。危うく死ぬところだったぞ」
いえ…綱手さまが勝手に舐めたのではありませんか…
「え?でもアオくん達はそのまま飲んでましたよ?」
うおい!ヒナタ?
「な!?それは本当か?おい!アオにソラ。お前達は大丈夫なのか?体に異変はないか?」
「えっと…特には。まあ、逆に調子が良いくらいです」
「…そんなはずは無いと思うのだが。実際私はいまこの薬に殺されかけたわけだぞ。死なないまでも人でなくなる事は確実だ」
そんな事言われても…
「まあ、無事ならいい。しかし後で医療班に見てもらえ。それとこの小瓶は預かっておく」
没収されてしまった神酒。
まあ、まだ大量にあるから別に良いのだけれど。
と言うかなにやら先ほど不穏なことを言われたな。
どうして俺とソラは原液を飲んで大丈夫だったのだろうか…
まあ、考えても仕方ない。
エリクサーが手に入ってラッキーとでも思っておこう。
後日わかった事だが、この神酒の原液を服用すると徐々に細胞が活性化されていき体が作り変えられてオーラ総量が増えていていく効果があるようだ。
しかし、普通の人間では原液の服用に耐え切れず死に絶えるらしい…
何だろう…それは俺達が普通の人間では無いとでも言いたいのか?
まあ、オーラの総量が増える分には大歓迎だけど。
さて、そんな事がありつつも時は流れて俺達は14歳になった。
最近不意に感じる事がある。
この世界に居られるのもあと少しだと。
それはソラも感じているようで、俺達は身の回りの物の整理を始めた。
それと平行して口寄せなどの空間忍術の習得にも力を入れている。
空間忍術について記載されされている巻物を優先的に手に入れてソラの『欲張りな知識の蔵(アンリミテッド・ディクショナリー)』に食わせ、記録した。
もしかしたら異世界転移のヒント
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