第十九話 鮫島大尉!猿飛佐助は名作だ!その十九
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各部にミサイルランチャーやレールガン砲がある、そして中央には主砲が四つある。その要塞を見てだった。
四十七歳の今もゲームを楽しんでいる井口幹雄さん(モブです)が目を瞠って叫んだ。
「あれはアンドア=ジェネシス!」
「な、何ィ!知っているのか井口さん!」
隣の上村祐太郎さん(モブです)が問うた。
「あの要塞のことは」
「はい、それは」
アーケード、ファミコンのゼビウス参照
大阪書房刊『こんなゲームをやってきた!』より抜粋
とのことだった。
「そういうことです」
「そうか、わかりました!」
「はい」
「おい、そんな説明でわかるかよ!」
「どんないい加減な説明だよ!」
二人はその井口さんと上村さんに突っ込みを入れた。
「ゼビウスに出て来る浮遊要塞だよ!」
「それがモデルなんだよ!」
決してそのままではない、デザインも。
「ギャバンとかシャリバンとかシャイダーの要塞も考えたけれどな!」
「作者が咄嗟に思いついたんだよ!」
こちらがいいとだ。
「それでだよ!」
「某ゼビウスになったんだよ!」
「尚ゼビウスはシューティングの名作だ!」
「今やっても滅茶苦茶面白いぜ!」
「ファミコンだと裏技で無敵になれる!」
「鋼鉄のソルバルウだ!」
まさに完全無敵になり楽に進める。これさえ使えば最初にプレイした人でも最終ステージまで行ける素晴らしい裏技だ。
「是非機会あればプレイしてくれ!」
「後悔しないぜ!」
「それでその要塞使ってどうするんだよ」
「今度はな」
観客達がまだ姿を見せない二人に突っ込みを入れる。影は見えているがそれでもまだ姿自体は見せていない。
「一体な」
「何するんだ」
「そろそろオチだろ」
「オチの頃だろ」
「こうするんだよ!」
「行け、空中浮遊要塞!」
二人がこう言うとだった、要塞は。
ゆっくりと動いてだ、その中央から。
一条の紅いビームを出した、そのビームがだった。
鮫島も蝦蟇達も瞬時に黒焦げにした、当代百地三太夫はその彼等を見てこれ以上はないまでに苦々しげに笑って言った。
「勝負あり、ジャスティスカイザー」
「よし、勝った!」
「見たか、俺達の頭脳!」
「こうして頭を使って勝つ!」
「切り札を使ってな!」
そうしてというのだ。
「この通りな!」
「こうして勝ったんだよ!」
「どうだ、凄いだろ!」
「俺達の颯爽とした勝利はな!」
「アホ、何が颯爽といた勝利だ!」
観客の一人であるどっかのおっさんがこう叫んで二人に空き缶を放り投げて尚智の頭にぶつけたうえでさらに言った。
「何処が忍術だ、何処が!」
「そうだ、今回は忍術勝負だろ!」
他の観客達も言う。
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