第十九話 鮫島大尉!猿飛佐助は名作だ!その十八
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「まさかな」
「姿を消したのか」
「透明の術か」
「それ使ってきたのか」
「まあ忍術だとな」
「オーソドックスだな」
漫画等においてはだ。
「あの二人にしては普通だな」
「そうだよな」
「まだな」
「ここからいつも汚い手使うからな」
「それで勝ちやがるからな」
全世界への二人への想いが実によくわかる言葉だ。
「卑怯なことばかりしやがって」
「本当に性根が腐った奴等だよ」
「それで透明の術使ってな」
「何しやがる」
「今度は」
観客達は姿を消したその二人について話していく、そして。
二人がどうするのかを観た、それは鮫島も同じだった。
鮫島は姿が見えない二人にだ、こう問うた。
「諸君等は確かに姿を消した」
「ああ、この通りな」
「姿を消してやったよ」
「この通りな」
「完全にだよ」
「しかしだ」
だがそれでもだとだ、ここで鮫島は言うのだった。
「君達は確かに姿を見せないがだ」
「へっ、影だろ」
「影が見えるっていうんだろ」
「そうだ」
まさにその通りだというのだ。
「そして姿を消そうともだ」
「気配だな」
「それを感じるっていうんだな」
「隠れ身の術は私も使える」
まさに生粋の忍者、それも極意までを身に着けた者の言葉だ。
「どういった術かも知っている」
「だからだよな」
「俺達が何処にいるかもわかるっていうんだな」
「例え姿を消しても」
「そうだっていうんだな」
「そうだ、間もなくわかる」
二人の今の居場所がというのだ。
「すぐにな」
「へっ、そんなことはな」
「もうわかっているんだぜ」
「俺達にしてもな」
「伊達にここまで勝ち残っちゃいねえよ」
全世界が言うには卑怯卑劣を極めて勝ち残っている、正々堂々とした勝負なぞ見たことがないというのが全世界の人達の意見だ。
「それをな」
「見せてやるぜ」
「俺達が今回どうして勝つか」
「それをな」
「つまり隠れ身はほんの目くらまし!」
「序曲に過ぎないんだよ!」
それこそ歌劇で言うそれだというのだ。
「俺達のそれをな!」
「見せてやるぜ!」
こう言ってだ、二人は。
姿を消したままだが鮫島はあるポイントを見据えた、そこにだった。
二つの影があった、鮫島はその影の方に三匹の目を向けさせてだ。そしてそのうえでこう彼等に対して言ったのだった。
「あそこだ!」
「!!」
蝦蟇達もそこを見て一斉攻撃を浴びせる、だがここで。
二人の声がだ、高らかに叫んだ。
「よし、今だ!」
「俺達の新兵器!」
「それを見ろ!」
「作者が今考えた兵器だ!」
実は今回どうオチをつけるか悩んでいたのは内緒だ。
「空飛ぶ要塞!」
「アンド=ア=ザカート!」
二人がこう叫ぶと
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ