暁 〜小説投稿サイト〜
碧陽学園生徒会議事録〜?In the hill where the setting sun is beatiful〜夕日の綺麗なその丘で〜
On Winter one day  〜冬のある日に〜
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数々の分野で頭角を表していった。




小学生に上がる頃には、東京大学生でも難しい問題をすらすら解けるようになっていたし、またスポーツ面でも優れており、こちらも小学生に上がる頃には同学年は勿論の事今まで教えてきた専属のトレーナーさえ相手になるものは殆んどいなかった。



周りからは麒麟児として恐れられ、それと同時に羨ましがられた。
同時に俺は、この家の人間ということに小さい頃ながらも誇りに想っていた。









そしてなにより、この頃の俺は親に褒められる事か大好きだった。



自分が何か新しく物事が出来るようになると、母親はまるで自分の事のように喜んで俺の頭を撫でてくれた。

父親も、何かと『頑張れ!!!』といって励ましてくれていた。





『もっと褒めてもらえるように頑張らなくちゃ!!』



唯その一心で俺は勉学やスポーツに打ち込んでいった。














そしてこの頃から、俺にある特殊な能力が目覚めだした。



なんと、相手の考えている事がわかるようになってしまったのだ。
これに気付いたのは、屋敷の中で起きたある出来事がきっかけだった。









――――






「ぼっちゃん、朝ですよ〜!」



「……うみゅぅ…」



重たい瞼を開きながらも俺は体を起こした。


昨日は10時までずっと勉強の日だったからな…

なんてことを思いながら、少しの間ぼーとしていると


…ちゃん、よだれが…


そう言われ俺は口の周りを手で拭うと、言われた通りよだれがついていた。


俺は起こしに来てくれた家政婦さんに『教えてくれてありがとう!!』と言った。このまま食堂に行ってたら母様達に笑われちゃうからね…



そう思っていると、家政婦さんはえっ?という顔をしてこちらを見ている。
え?どうしたの?もしかしてまだ変だったりするのかな?


何てことを思いながら、取り敢えず理由を聞いてみた。


「どうしたの?そんな驚いたような顔して…?」



「え!?いや……、今何でお礼を言ってきたんですか?」



「なんでって……そりゃあ僕がよだれ垂れてたのを教えてくれたからに決ってるじゃない」



そう言うと家政婦は、大変驚いた顔をしながらも


「……!?……あの……すいませんけど……」



「ん?どうしたの?」



「私ぼっちゃんに朝ですよーとしか言っていないのですが……」



………え?








そしてその時俺は一つの仮説を立て
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