ドライブ&鎧武 Movie大戦フルスロットル
案じる彼女たちに女神が見せたものとは?
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迎撃ドローンが幾重にもレーザーをトライドロンに発射した。
ドライブがこれ以上ないくらいにアクセルを力一杯踏み込んだ。トライドロンはレーザーの網を抜けた。
鎧武とドライブを乗せたトライドロンは、もはや惑星の核の目と鼻の先にいる。
“急げ急げ急げ!!”
“分ぁかってるから!”
……状況とは裏腹に、どこまでも緊張感のない二人のライダー。さすがの碧沙も肩を落としそうだ。
トライドロンを止めるべく、左右の壁が狭まっていく。それでもトライドロンはギリギリまで走った。
“オレンジタイヤ、W果汁キックだ!”
“お、おうっ”
ドライブがギアの横のレバーを引くなり、鎧武とドライブがトライドロンの天井を突き破って空に跳んだ。
彼らは空中で一回転し、それぞれソニックブームをまとったキックをくり出す。
「紘汰くん!」
「泊さん!」
「「いっけええええええッッ!!」」
咲と霧子が同時に叫んだ。
オレンジ色と赤色のWライダーキックは、惑星メガヘクスの核を貫き、爆散させた。
爆発が惑星中に広がっていく。
鎧武とドライブは、オープンカー式になったトライドロンに再び着地し、惑星の爆発から離れていく。
「「やったぁ!」」
碧沙は咲と両手を握り合って飛び跳ねた。
横にいる霧子も、輝くような笑顔を浮かべていた。
そんな碧沙たちを、舞は、まさしく女神の微笑みで見守っていた。
杖剣を揮っていたロード・バロンの前で、インベスが唐突に動きを止めた。
見回せば、どのインベスもロイミュードも、煙を上げてショートしたかのように停止している。
(やったか。葛葉)
空を見上げて確かめるまでもない。葛葉紘汰には、こんな所でこの程度の敵に敗れてもらっては困るのだ。
遠くからの振動と爆発音。あの鋼鉄の花の塔もまた、惑星メガヘクスと運命を共にしたようだ。
「戒斗くんっ」
「兄さん!」
咲が自分に、碧沙は呉島兄弟に、それぞれ駆け寄り、無事を確かめて安堵を浮かべている。
戒斗はオーバーロード化を解いた。
「俺がこれしきの敵に負けると思ったのか?」
「思わなかったけど、心配なものは心配だったの!」
あちらでも光実と貴虎が変身を解いて碧沙を迎えている。
「兄さん……その……ケガとか、してない?」
「多少は。でも大したことないよ。ね?」
「ああ。不安にさせたな。すまない」
「そ、そういうわけじゃ。その、一応、家族だから」
戒斗は咲に視線を戻した。
急にじっと見られた咲は、気まずげに眉根を寄せ、唇を尖ら
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