プロローグ:4人兄弟姉妹、☆空レストランへ行く
結局あなたが一番最低です。会話の内容的に
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くんと凌太くんのお母さん」
「あ、お疲れさま。お姉ちゃん」
「今来たところ?」
「はい。そうです。ちょうど兄が車を出してくれたので」
「あらそうなの? 仲がいいのね」
「いいなあ。ウチの子たちにも見習ってほしいわあ」
会話の隙間を見つけ、やや後ろからさりげない感じで中学3年の息子を持つ奥様二人のパーソナルスペースに入り込み、さも最初から三人でいたかのように世間話という建前の中身のない話を始める現役女子高生。あたしの所作や話の運び方に違和感がないというのは今は褒め言葉として受け取っておこう。
傍から見るとこの奥様二人ともあたしの母親と紹介しても問題ない美貌をお持ちだ。
颯くんのお母さんは肌が白く、おっとりクール系のいいとこ育ちのお嬢様で、駆け落ち気味に今の旦那さんと結婚したって噂だ。一人息子の颯君が相当可愛いらしく、聖斗づてに母親に対する颯君の愚痴を聞いたことがある。そしてなぜかあたしのことを「お姉ちゃん」と呼んでくる。せめて「聖斗の」という接頭語をつけてほしい。これじゃまるであたしのほうがB○Aだと思われるし。あたしは美魔女とかじゃないし。ちゃんと平成の生まれだし。
対して凌太くんのお母さんは既に3人の子持ちパートタイマー。すっかり子育てに慣れてしまったせいか、誰に対しても気さくで親しみやすい女性だ。聖斗の話によれば、末っ子でお調子者の凌太くんは上二人が兄と姉で、何かと兄姉弟間で喧嘩ばかりしてきたとか。
これらは現役女子高生が奥様方と些細な日常会話を繰り返すうちに手に入れた情報だ。仲良しお母様のネットワークをナメるなよこの世の息子・娘ども。下手するとおねしょ遍歴はおろか、厨二満載の設定ノートだけじゃなく、オ○ホやバ○ブの隠し場所まで他人様の母親にバレてる可能性があるんだよ?
まあ、あたしん家に限ってそんなことはないけど。
何しろ、家の掃除を屋内・屋外とも仕切ってるのはあたしだし、今じゃさすがに家族の部屋で見つけた性癖の欠片くらいで驚いたりしない。少なくとも兄弟妹三人のうち一人は女性声優のグラビアやステージで歌ってる姿を見て興奮する変態だし、別の一人は性的なことに興味はあれど三次元の男に興味がないという末期患者だ。お父さんとお母さんの場合は――まあ、仕事のストレスとかもあるんだろうなぁってことで理性的に、見なかったことにして片づけている。
さすがに聖斗の部屋で『お姉ちゃんが優しく手ほどきシてあげる?』的なタイトルの成人向け実写動画作品を見つけた日には聖斗を正座させて某真っ白い魔砲少女のごとくお話したけど。話す前にちゃんと中開いてタイトルとディスクと背表紙と実際に収録され
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