暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはvivid 車椅子の魔導師
十六話
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、わたしとリオは中距離から支援役(キャロ)の封殺!」

「俺はミルテの足止め……」

「これが青組必勝の策!」

意地の悪いルーテシアらしい作戦だと誰もが思うものだった

「アインハルト! 防護バリアで守るからそこでじっとしててね!」

「ですが……」

「大丈夫! 紅組メンバーはそう簡単に落ちたりしないから! そうだよね、コロナ!」

「その通りです!」


「形勢が傾いたね」

「うお!? 紅組ピンチだぞ!? ティアナとコロナ、フォローに行かねぇと!」

「そうよねぇ。でも、ティアナの考えは違うみたいよ?」

「みたいですね。ここからがティアナさんの腕の見せ所ですね」

執務官でありセンターガードであるティアナさんはよく頭が回る。アルピーノちゃんが何か仕掛けてくるのは重々承知のはず。ここで終わるわけない


(開始12分。戦闘空域の魔力散布(・・・・)は充分されてる)

ティアナは立っていたビルから飛び降り、路地裏へと身をひそめる

(数の均衡が崩れ、向こうが固まってくれている今が逆転の一撃のチャンス!)

そう思考を巡らせる中。やはりこの人は気付いていた

(ティアナが姿を消した!? どこかで一撃を狙ってるかもしれない。まぁこれだけ固まってるからね。でも、それならこっちも)

「紅組各員、作戦通達!」

「青組各員! 作戦通達!」

「防戦しながら戦闘箇所をなるべく中央に集めてください」

「「集束砲(ブレイカー)で一網打尽にします!/するから!」」


その様子を防護バリアの中から見ているアインハルトはいち早く、この気配を察知していた

(怖い気配がする。この乱戦、意外と早く決着がつくかも知れない。
こんな後方じゃなく前線に立っていたい。さっきの一撃、私の覇王流

もっともっと確かめたい―――!!)

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