第七十話
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」
「………やるわね長門………」
兵士からの報告に私は思わず右拳を強く握り締めた。
そのせいでポタポタと右拳から血が出たわ。
「雪蓮………」
私の大切な親友である冥琳が心配そうに私を見つめる。
「大丈夫よ冥琳。冥琳は蓮華を連れて建業に逃げるのよ」
「なッ!?」
私の言葉に冥琳が驚いた。
「それは無茶だ雪蓮ッ!! 孫呉の兵は大半が此処にいるんだ、今更建業に戻っても………」
冥琳は最後まで言えなかった。
それもそうよね、冥琳は軍師だから先が分かってしまうんだもの。
「それとも、蓮華を孫呉の王にする代わりに私達の首を美羽に渡す?」
「……………」
私の言葉に冥琳は何も言わなかった。
「冥琳。私からのお願いよ」
私は親友にそう言って、南海覇王を持って戦場に向かった。
「穏ッ!! 戦況はどうなっているのッ!!」
私は敵兵を斬り倒しながらたまたま視界に入った穏を見つけて状況を聞いた。
「大分劣勢ですね〜。亞莎ちゃんも頑張っていますが敵兵は増える一方です」
「祭は?」
「………袁術軍に捕らわれました」
……………。
「そう………分かったわ。穏は亞莎を連れて再起を図って。私は此処で朽ち果てるわ」
「しぇ、雪蓮様ッ!?」
私の言葉に穏が驚いた。
「袁術との戦の原因は私よ。それなりに責任を取らないとね」
「雪蓮ッ!!」
その時、煙が晴れたところから長門が現れた。
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