第六十七話「違和感の正体」
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
れだけの時間をかけても分析が出来ない敵は初めてだ。
殺気どころか敵意すら感じさせないと思いきや、平然と兵士を感染者に変貌させた。
かと思えば、今度はまた殺意を引っ込めた。
「(……いや、まさかな…そんな馬鹿な適合者がいるものか……)」
タガートの中で、一つの可能性が出てきたが、それを否定した。
あり得ないと思ったから。
しかし、タガートの”可能性”は当たっていた。
「………今度こそ全員を感染させて…仲間のもとに送ってやる……」
再び歪な笑みを浮かべて駈け出した。
手刀を素早くタガート目掛けて突き出す。
「くっ!」
間一髪で手刀をかわし、ナイフを振って牽制する。
「(まさかとは思ったが……こいつ、本当に……)」
一定でない敵意と殺気。感染能力と瞬間移動のような能力。先程の不可解な言動。
タガートはようやく理解した。
今まで感じていた、違和感の正体に。
「タガートさん? どうしましたか?」
「…聞け……敵はおそらく…二重人格者だ」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ