雷との出会い
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ニ・・・」
「よぉ、ラクサス。久しぶりだなぁ」
カミューニと呼ばれた赤髪の男はラクサスに手を上げて挨拶する。その上げられた手には闇ギルド、悪魔の心臓のギルドマークが入っている。
「お前・・・まだ悪魔の心臓なんかにいるのか?」
「目的を達成するためなら、俺ぁ手段を選んでらんねぇんだよ」
カミューニはラクサスの隣に立つ。
「水竜になんで俺に気を付けろ、なんて言ったんだ?」
「言葉通りの意味さ。お前はあいつの魔法を取り出すつもりなんだろ?」
二人は少し睨み合う形になる。カミューニはそれを聞いて少し笑ってしまう。
「もちろん。必要とあらば奪うつもりだ。それでハデスを殺せるならな」
「第三世代の滅竜魔導士なら、悪魔の心臓のマスターを倒せるのか?」
カミューニは一瞬困った顔をする。カミューニ自信も、それについてはわかっていないからだ。
「さぁ、どうだろうな。まぁ、今の俺よりかは・・・幾分かマシにはなるんじゃナァイ?」
「元聖十大魔導のお前でも倒せないとはな・・・ま、俺には今のところは関係ねぇ。だが・・・」
ラクサスはカミューニを睨む。
「もし、妖精の尻尾に手を出すような・・・俺はお前を許さねぇぞ。例えそれがダチであるお前だとしても」
「そうかよ。別に、お前の好きなようにしろ。だが、これだけは言っておくぜ。俺はあのガキと必ず戦う。それだけは決まっている」
カミューニもラクサスを睨み返す。そして二人は互いに背を向け歩き出す。
「妖精の尻尾がお前らになんかに負けるかよ」
「それははっきり言ってどうでもいい・・・むしろうちをやってくれるならやってくれた方がいい。だが・・・ハデスを殺すのは俺だ」
二人はそう言い、その場をあとにした。
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