第13話
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大きな欠点……わかったであろう?」
「グスッ……、盲信」
「そうだ、お主はこれからも恋を補佐するに当たってその欠点を取り除いてもらう」
「その為にしばらく呂布殿と離れるのですか?」
「うむ、桂花の補佐として彼女からいろいろ学んでもらう」
「そ、そこの厳しそうな人ですか?」
「ちょっと、誰が厳しそうなのよ」
「違うのですか!」
「……違わないわね」
一瞬喜びの表情を見せたものの桂花の最後の一言に再び涙目になる音々音、表情がころころ変わって愛らしい。
「ちんきゅー……」
「呂布殿ぉ」
そんな彼女に恋が話しかける。その表情は心配していると言うより、『無理ならいい』とでも言いたそうだ。
音々音の盲信の一因は、彼女の甘やかしにもあるのかもしれない。
「……いえ、頑張りますぞ!ねねは立派になって呂布殿の補佐に返り咲くのです!!」
「……ん」
思わず止めようとした袁紹だが杞憂だったようだ。音々音はきちんと先を見据えている。
―――こうして袁紹の陣営に天下無双の武と、のちにその補佐として名を馳せる軍師の両名が仕官した。
………
……
…
恋と音々音が仕官した数日後
「ここが南皮ですか〜、大きな街ですね〜」
まるでバスガイドのような格好をした少女が南皮へとたどり着いていた。
「さてさて、お嬢様の件をどうお伝えしましょうか〜」
彼女―――張勲は、袁紹から妹である袁術に送られる手紙の返事と、近況報告のために来ていた。
(袁紹様が噂通りの方なら誤魔化すのは容易ではないですね〜、気合をいれなくては!)
もっとも彼女には、真実を報告するつもりは無かったが――
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