第13話
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遮られる。
「音々音、お主は恋のお荷物になりたいのか補佐になりたいのか、どちらだ?」
「ねねはお荷物なんかでは無いです!!」
可愛らしく頬を膨らませながら憤慨する音々音、彼女は今まで恋と旅をしてきて縁の下として支え続けてきた自負がある。
大雑把な恋に代わり食費の計算を行ったり、賊退治では効率よく殲滅できる箇所を指摘したり、仕える主君探しのため武芸大会に出場したのも音々音の案だ。
未熟ながらも自分に出来る精一杯で恋の傍らに有り続けた音々音には、主君といえ会ったばかりの袁紹にお荷物扱いされる謂れは無かった。
「麗覇様……ちんきゅー頑張ってる」
「りょ、呂布殿ぉ……」
大好きな人に庇われ音々音は、改めて自分がお荷物ではないと確信し袁紹に目を向ける。
しかし彼の目には納得した様子は無い。
「なるほど……、今まで補佐として力になってきたようだな」
「そ、そうですぞ」
「ならば問おう、何故恋は優勝出来なかった?」
「っ!?」
その言葉に音々音の目が驚愕で見開かれる。しかしその驚きは核心を突かれたからでは無く、的外れな質問だと思ったからだ。
「大会は個人競技ですぞ……、ねねが助言する必要は無かったのです」
「違うな、お主に助言できる重要な事が一つあった。……恋の『遊び』だ」
「!?」
「……遊び?」
何かに気が付いた音々音とは対照的に、恋は首を傾げている。きっと彼女の頭の中では犬や猫達と戯れている光景が広がっているのであろう。
その様子に袁紹は苦笑しながら言葉を続ける。
「その遊びでは無い、戦いの最中の『様子見』の事だ」
大会中の彼女は、実力差があったにも関わらず。終始相手の攻撃を有る程度受けてから勝負を決めていた。
始めから本気で動いていればどの勝負もすぐに方が付いていたであろう。
「始めから本気で攻めて勝利していれば、それだけ大会の進行も早くなったはずだ。体力の温存にもなったであろう。そして音々音はそれを知っていたはずだ」
「ちなみに呂布の動きが鈍くなっていたのを見抜いた麗覇様は、最後猪々子に賭けたわよ?」
「ええっ、麗覇様アタイに賭けてたんか!?くぅ〜、それを知っていれば!!」
「そう言う問題なの?文ちゃん……」
「あっ、ちなみに猪々子、相手に賭けるのは違反だから後でお仕置きよ」
「うぇっ!?」
気の抜ける会話がされているが、音々音は俯き袁紹の言葉に考え込み口を開く。
「確かにねねが試合前に、いえ試合中であっても呂布殿に注意すれば決勝まで力がだせていたかもしれないのです。……でも」
「『でも呂布殿なら大丈夫だと思った』であろう?仲間を信頼するのは悪いことではない。だが行き過ぎて盲信しては
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