暁 〜小説投稿サイト〜
劇場版・少年少女の戦極時代
ドライブ&鎧武 Movie大戦フルスロットル
別たれた友情は二度と戻らないのか?
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全てを終わりにしよう』

 デュークがドライバーのコンプレッサーを1回押し込む。

『――そうだな。終わらせよう』

 斬月がカッティングブレードを1回切り落とす。
 一瞬の、静寂。
 斬月は、デュークは、同時に互いへ向けて足を強く踏み出した。

 斬月が投げたメロンディフェンダーを、デュークは弓で叩き返す。

 図ったように、無双セイバーと創世弓は互いを等しく斬った。

 だが、それでは終わらない。この男がこのような一撃で膝を突くはずがない――という、長く共に過ごしたからこその、信頼にも似た、皮肉な確信が、両者をふり向かせた。

 斬月が無双セイバーを突き出した。
 デュークが創世弓を振り下ろした。


 ――先に膝を屈したのは、斬月のほうだった。

 されど、斬月の無双セイバーは、過たずデュークの腹を貫いていた。


 無双セイバーを引き抜いた拍子に、デュークは苦悶の声を上げながらまろび、引いた。


 荒い息をしながらも、目を逸らさなかった。

 凌馬の、変身が解けたことで剥き出しになった、顔面の機械部分から。
 凌馬の、火花を散らしてショートする、全身から。

「貴虎……やっぱりキミはすごいや……さすがは()が、一度は見込んだ男、だよ……」

 手が伸びたのは無意識だった。

 伸ばした手の先。かつては確かに友だった戦極凌馬――を模した機械人形は、爆散し、粉々になった金属片を残し、この世のどこからもいなくなった。
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