ドライブ&鎧武 Movie大戦フルスロットル
別たれた友情は二度と戻らないのか?
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
全てを終わりにしよう』
デュークがドライバーのコンプレッサーを1回押し込む。
『――そうだな。終わらせよう』
斬月がカッティングブレードを1回切り落とす。
一瞬の、静寂。
斬月は、デュークは、同時に互いへ向けて足を強く踏み出した。
斬月が投げたメロンディフェンダーを、デュークは弓で叩き返す。
図ったように、無双セイバーと創世弓は互いを等しく斬った。
だが、それでは終わらない。この男がこのような一撃で膝を突くはずがない――という、長く共に過ごしたからこその、信頼にも似た、皮肉な確信が、両者をふり向かせた。
斬月が無双セイバーを突き出した。
デュークが創世弓を振り下ろした。
――先に膝を屈したのは、斬月のほうだった。
されど、斬月の無双セイバーは、過たずデュークの腹を貫いていた。
無双セイバーを引き抜いた拍子に、デュークは苦悶の声を上げながらまろび、引いた。
荒い息をしながらも、目を逸らさなかった。
凌馬の、変身が解けたことで剥き出しになった、顔面の機械部分から。
凌馬の、火花を散らしてショートする、全身から。
「貴虎……やっぱりキミはすごいや……さすがは僕が、一度は見込んだ男、だよ……」
手が伸びたのは無意識だった。
伸ばした手の先。かつては確かに友だった戦極凌馬――を模した機械人形は、爆散し、粉々になった金属片を残し、この世のどこからもいなくなった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ