第八話
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.10に到達する切欠になったのは、何階層か忘れたけど、とにかく一番深い階層の主をソロで倒したから……だと思う。あいつには何度も返り討ちに遭ってたからなぁ、倒したときは久々の強敵を乗り越えられて嬉しかったのを覚えてる。
閑話休題として、もはや鉄壁の精神とまで言えるクレアの魂を持つ私にランクアップの余地は無いと考えたほうが良い。軽く済ませてるけど、これって結構な足がかりになりそうだなぁ……。
まぁ、ランクが上がらないならば、基本アビリティを鍛えるしかないじゃん? よっしゃ! 早速ダンジョンに行ってくるー! っと思ったその前に、だ。
「お父さんとお母さんに手紙出さないと」
オラリオに到着したら手紙を出した方が良いのに、すっかり忘れてた。まあお父さんには定期的にとだけ言われてるからいいんだけど、礼儀的にね? それにお母さんも凄い心配そうな顔をしながらも、私の出発の妨げにならないようにずっと唇噛んでたから、頻繁に手紙を送った方が良いね。
まずは探していた神物には会えなかったこと、これから探すために冒険者になったこと、ダンジョン一発目は問題なく─余計な心配させたくないからミノタウロスに追われたことは伏せておくことにした─終わったこと、家に帰るのはもう少し先になりそうだということ。
これらを宿に備えてあった紙に書いて、購入しておいた手紙入れに入れて封をしたためる。
よっし、【自然治癒】のランクを上げるためにもバンバン体を酷使していくぞ! もちろんレイナちゃんが悲鳴を上げられないくらいまでは追い込まないけどね。【撥水】の練習もしたいし、Lv.1でも十二階層まで潜れることが解ったから、少しだけ十三階層の入り口付近でうろうろして通用するか試してみたいし、うおおおお! やる気が沸いてきたぁ! 多分私は努力をするのが楽しいと感じる性分なんだろうね。
未だ酒場の喧騒が収まらない夜のメインストリートを走った。
ん? 怪物祭が近づいてる? まあその間もどうせ私はダンジョンに潜ってるさ!
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