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藤崎京之介怪異譚
case.1 「廃病院の陰影」
\ 7.21.pm2:17
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とを見届けた俺は、あの204号室へと向き直った。
 すると、そこにはすでに死んでいるはずの人達が、立ち上がって俺を見ていたのだ。
 あるものは濁った目で、またあるものは闇のような空洞で…。
「本性を見せたな、悪霊よ。だが、もう終わりなんだよ…。」
 人の体と記憶を腐蝕し、神を汚そうとする悪霊…。
 だが、この悪霊共は太古の昔は、神を讃えし御使いだった。それゆえ、なおのこと許されないのだが…。
「始めようか。神へ捧げし音楽の祈りを…!」




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