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藤崎京之介怪異譚
case.1 「廃病院の陰影」
W 7.20.am11:28
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メか…?」
 見間違うはずはない。このベッドに横たわるのは、間違いなく吉野トメだ。
 では、この傍らにいる白衣の男性は、吉野医師なのだろう。小さくではあるが、胸に名札が付いていたので、俺はそれを確認した。
「………!?」
 どういうことなのか、俺には理解出来なかった。そこに書かれていた名前が…違うのだ…。
「…今井…だと…?」
 その瞬間、いきなり花瓶が落ちて砕けた。驚いた皆は一瞬花瓶を振り返ったが、再び壁を見直した時…それに驚愕させられた。
「消えちまった…。」
 団員の一人が、そうか細い声で呟いた。
 壁はもとの白いだけの壁に戻り、俺達はその壁をただ、茫然と見つめるだけしか出来なかった。
「何だったんだ…?」
 間を置いて他の団員がそう言ったが、誰もその答えを知るものはいなかった…。




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