case.1 「廃病院の陰影」
W 7.20.am11:28
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
メか…?」
見間違うはずはない。このベッドに横たわるのは、間違いなく吉野トメだ。
では、この傍らにいる白衣の男性は、吉野医師なのだろう。小さくではあるが、胸に名札が付いていたので、俺はそれを確認した。
「………!?」
どういうことなのか、俺には理解出来なかった。そこに書かれていた名前が…違うのだ…。
「…今井…だと…?」
その瞬間、いきなり花瓶が落ちて砕けた。驚いた皆は一瞬花瓶を振り返ったが、再び壁を見直した時…それに驚愕させられた。
「消えちまった…。」
団員の一人が、そうか細い声で呟いた。
壁はもとの白いだけの壁に戻り、俺達はその壁をただ、茫然と見つめるだけしか出来なかった。
「何だったんだ…?」
間を置いて他の団員がそう言ったが、誰もその答えを知るものはいなかった…。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ