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藤崎京之介怪異譚
case.1 「廃病院の陰影」
V 同日 pm.8:45
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は…慰霊祭とでもしとけ。」
「はいはい…、分かりました。では、明日の朝イチにでも手配しときます。本番は明後日ですね?」
「ご明察だ。」
 田邊は話しが早くて助かる。その後はトントン拍子で話は纏まり、田邊との通話を終了した。
 さっき田邊が言っていた“うちの”とは、彼が立ち上げた「聖ヨハネ教会聖歌隊」のことだ。
 かなりレベルの高い合唱団で、その上信仰心も厚い。教会付きで宗教曲はお手のもの…と、俺の音楽にとっても欠かせない合唱団の一つだ。
 まぁ、それはいいとして、明日からはもっと忙しくなる。俺はそう思い、その日はそのまま眠りについたのだった。




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