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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0969話
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だが捕虜にわざわざそんな料理を食わせてやる程に優しくもない。
 レーションかハンバーガーのようなファーストフードでも食わせておけば十分の筈だ。
 それにしても、この門世界で一般に食べている料理よりは美味いだろうが。
 いっそマブラヴ世界で味が改善される前のレーション辺りを食べさせて……いや、それだと捕虜虐待になるか。
 まさかこっちがそんな風に思っているとは思ってもいないのだろうが、それでも驚きの表情を浮かべているのは、やはりこの門世界での捕虜の扱いは色々と酷いものがあるからか。

「さて、それでだ。何か俺達にとって有利な情報があるようなら、相応の見返りがあるが?」
「相応の見返り、ですか?」
「ああ。食事の質が上がったりとか、そういうのだ」
「……なるほど」

 俺の言っている意味を理解したのだろう。その話を聞いていた10人全員が何か考えるような態度を見せる。
 食事の質云々という話を聞いた以上は、ある意味当然なのかもしれないな。

「本来ここにいた筈だった戦力は周辺で反乱を起こしている国の鎮圧に回された、というのは言いましたよね?」
「ああ、言ったな」
「その中で、最も帝国軍が重要視しているのが、エルベ藩王国です。従属国としての規模も大きいですし、同時に今回の大量に反乱が起きた原因でもありますから。である以上、当然その鎮圧には大勢の戦力を回します」

 それは当然だろう。事実、こちらが上空からメギロートを使った偵察でもその辺の裏は取れている。

「その件はこっちでも掴んでいる。残念だが……」
「いえ、ここまではあくまでも前提です」

 俺の言葉を遮るようにして告げるレープトの言葉に興味を覚え、先を促す。

「それで、これに関しては確実ではなく、人伝の情報なんですが……実は、現在エルベ藩王国との戦いに派遣された帝国軍の中に、第2皇子がいるとか」
「……ほう?」

 確か第2皇子はディアボとかいう名前だったか。こっちで集めた情報によれば、頭悪くなないんだけど考えすぎて結局間の抜けた行動を取るとかなんとか。
 皇帝の器としては問題外だと、情報を分析したレモンは言っていたな。
 ……考えてみれば、モルトも色々な意味で哀れだよな。皇帝の後継者たるゾルザルは考えなしの馬鹿で、ディアボは考えすぎる馬鹿。そういう意味ではピニャ辺りが有能ではあるんだろうが……本人は皇帝になる気はないらしいし。
 まぁ、モルト自体が色々と残念な皇帝なのは事実だ。
 門という存在があるのはいい。だが、何の下調べもないままいきなりの侵略行為を選択したのだから。
 最低限こっちがどの程度の文化を持っているかを調べていれば、帝国の今の状況もなかっただろうにな。
 自業自得しか言いようがない。
 ともあれ、エルベ藩王国に向かってい
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