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詩集「棘」
想いし君よ 振り向いて

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君がいなくなってから 僕は
まるで時計の秒針のように
毎日を淡々と刻んでるだけ

ここに在るのはただの脱け殻
心は君の元へと飛び立って…

想いし君よ 振り向いて
差し出した手を掴んでほしい
待つだけの時は戯れに
僕の心を打ち壊す…


蝶の舞う日溜まりの中 今日も
心あらずの人形のように
只管に日々のメニューをこなすだけ

行くあてのない言葉は単に
一方通行でしかないんだね…

想いし君よ 振り向いて
眩しい笑顔を見せてほしい
見上げた空には暁の
君のような星が光ってた…

愛しい君よ 振り向いて
淋しい刻を消し去って…
僕の小さな灯火が
尽きてしまうその前に…

想いし君よ 振り向いて
差し出した手を 握り返して
待つだけの時は戯れに
僕の心を打ち崩す…




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