旧校舎のディアボロス
どうやら原作が始まるみたいです!
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「私も混ぜてくだせェよ」
間違いない。あいつは親友兼悪友にしてお隣さんである―――
「へっ、碧羽ゥ!?」
―――重楯 碧羽がいた。
Side:一誠
――――――――――――
「アイエエエ! ヘキウ!? ヘキウナンデ!?」
「五月蝿ェですよ。将棋以外のボードゲームで7:3で私に勝ち越せる奴がリアリティ・ショックにかかった一般人の情けない悲鳴の様な声を上げねェで欲しィものですよォ」
――バキッ!
突然現れた私に驚き叫んで動かないイッセーを蹴り飛ばしました。
…………ちょっとスッとしたのは内緒です。
「アベシッ! って痛ってぇな!? なにすんだよ碧羽!」
「将棋以外のボードゲームで私に勝ち越せる秀才の癖して情けない悲鳴上げてる貴方が悪ィです。人生を年齢の回数やり直して来なせェ」
「できるか! てかトンボの太閤将棋や裸王ですら負けた時の俺の心は回復がほぼ不可能なくらいボロボロなんだが!?」
「あっ、あなた、何をしたの!?」
イッセーとコントの様なやりとりをしていると、イッセーを殺そうとした堕天使が驚愕に声を震わせながら叫んできました。
「……なにって、殺されかけてた我が親友兼悪友にしてお隣さんのイッセーを助けるためにィ、アンタが出した 槍を壊しただけですがァ、なにかァ?」
「………まぁいいわ。どっちにしたって人間が何人いようと私にかなう訳ないし。残念だけど、見られたからあなたにも死んでもらうわ!」
そう言ってワンの雑魚堕天使は再び光の槍を手に作り出しました。しかし何度見ても薄汚ェ光してますねェ。私の友人達の光の槍はもっとこう、エクスカリバーや聖剣並とまでは行きませんけど、海蛍や蛍の冷光みたいな綺麗な光を放ってると言うのに。この堕天使の槍ときたら……
「イッセー。ここは私がどうにかします。その隙に貴方は逃げなせェな」
「なっ、なに言ってんだよ! 危険地帯に親友を残して行ける訳だろ!!」
……あなたはいい奴ですね、イッセー。私の様な存在の心配をしてくれるなんて。正体を知らないとはいえ、恐らく人間で心配してくれたのは貴方が初めてですよ。
だからこそ――――
「お願いします」
「碧羽……わかった。ヤバくなったらお前も逃げろよ!」
「分ァってますよ。また明日、教室で会いましょうや」
私がそう言うと、イッセーは走ってこの場を離れて行きました。
フゥ、なんとかイッセーを逃がすことができましたか。全くアイツは、優しすぎるんですよ。
「あら? お別れは済んだのかしら?」
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