旧校舎のディアボロス
どうやら原作が始まるみたいです!
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うですか。三十分前とかにしとけばいいものを。
「お待たせ兵藤くん。待った?」
おっと、ようやく彼女が到着したみたいですね。
「いや、俺もいま来たところだから」
流石はイッセー! 私の予想を裏切らないとは。
その後二人は洋服店や小物、喫茶店などのお決まりコースで、楽しそうにデートして行きました。
何の面白味も無い普通のデートでしたが、そのデートも終盤。二人で公園に入っていきました。
―――夕暮れの公園。
二人で何かを話している。
デート後に夕暮れの公園に居る一組のカップル。シチュエーション的にはこれ以上ない程のモノ。裏の事に関わり合いの無い一般人が殆どの学園の新聞の記事に出来ない程の大スクープな展開は無いといいなぁーとか思っていたら………。
「死んでくれないかな」
――バサァッ。
天野夕麻の背中から一対の黒い翼が生えました。
ハァ。予想通りの展開すぎてうんざりです。そしてあの堕天使は弱過ぎです。
彼女の手から友人達のモノと比べると爪楊枝と言っても過言では無い程小さく、切れかけの安物豆電球と言っても過言では無い程に薄汚い光をした光の槍が生成され、イッセーに向けて投擲されました。
さて―――
「なにやら実に面白ェことになってますねェ、お二人さン」
―――取り敢えず、助けに行くとしますかねェ。
「私も混ぜてくださいよ」
――――――――――――
Side:一誠
「死んでくれないかな」
「え?」
俺こと兵藤一誠は混乱していた。
初めてできた彼女、夕麻ちゃんとのデートで浮かれすぎて疲れたのかな? なんか夕麻ちゃんの背中から黒い烏の翼みたいなのが生えてるように見えるし、「死んでくれないかな」なんて聞こえた。
「楽しかったわ。あなたと過ごしたわずかな日々。初々しい子供の飯事に付き合えた感じだった」
冷ややかで見下した様な声で夕菜ちゃんが話す。その手には一本の槍のようなものが握られた。
え? つーか、普通に槍じゃね? アレ。
そのままそれが俺に向かって投げられた。
「(あぁ〜、これは多分死んだな、俺。童貞くらいは捨てたかったぜ……)」
このまま俺に投げられた槍が刺さるかに思ったが――――
「なにやら実に面白ェことになってますねェ。お二人さン」
――――今、この場に居るはずのない親友の声がした。
その声の人物は投げられた槍をぶっ壊して、俺と夕麻ちゃんの間に飛び込んできた。
……って! あいつなんで!?
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