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EVANGELION ANIMA〜もう1つの可能性〜
壱話 変わる世界(前)
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「戦闘配置…?
相手は使徒じゃないのに…同じ人間なのに…」マヤが顔をしかめて呟いた。
「向こうは、そう思っちゃくれないさ」マコトが返した。非情に聞こえるが向こうは、自分達をサード・インパクトを引き起こそうとしている狂信者と思っているのだろう。
暫くすると、南のターミナルから連絡が途絶えた。戦自が突入してきた証拠だ。
「至急シンジ君を初号機に待機させて!レイとアスカの安全も、早急に確保よ!」ミサトは、オペレーターに指示を出す。
「はい!」
「連中の本命がエヴァの占拠なら、まずパイロットが狙われるわ」
ーネルフ本部通路
<エヴァパイロットは発見次第射殺、非戦闘員への無条件発砲も許可する>
「了解」
ミサトの予感は、当たっていた。
ー再び第2発令所
「アスカは!?」
「303号病室です」シゲルが答える。
「かまわないから弍号機に乗せて!」
「でも、操縦できる状態じゃありません!」反論したのは、マヤだ。
「そこだと確実に消されるわ、かくまうにはエヴァの中が最適なのよ」ミサトの言う通り警備システムのついていない病室より1万2千枚の特殊装甲があるエヴァが安全だろう。
「…了解!」納得し指示に従う。
「シンジ君とレイは!?」
「どちらも所在ふめいです!」
「補足急いで!…殺されるわよ」
「戦自約一個師団を投入か…占拠は、時間の問題だな」まるで他人事のように話す冬月。
「…ああ、時は来た」ゲンドウは、この時を待ち望んでいたかのように怪しげな笑みを浮かべていた。
その間にも、施設の占拠は進んでいた。
機関銃での無差別発砲、火炎放射機を使い職員ごと室内を焼き払い更には、爆弾によって通路ごと吹き飛ばしたりとネルフの職員は、戦自相手に手も足もでなかった。
「52番のリニアレール爆破されました!」
「たち悪いな、使徒のほうがよっぽどいいよ」マコトが愚痴を漏らす。
(無理もないわ…みんな人を殺すことに慣れてないものね…)
ミサトは軍人だ。しかしネルフの職員は、あくまで護身の為の訓練しかしていない。それに比べて相手は、戦闘のプロ、敵う筈がない。
「パイロット収容完了!エヴァ弍号機射出します!」
『バシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!』シゲルの合図と共に弍号機が射出される。
「8番ルートから水深70に固定されます」
「シンジ君とレイはまだ見つからないの!?
初号機も急いで発進させて!」
「初号機パイロット所在位置を捕捉しました」
『ブンッ』モニターに、膝を抱えて座り込んでいるシンジが映る。
「!…
なぜ、まだこんな所に…!」
「ルート47は、既に寸断されています。このままでは、シンジ君が…」マコトは詳しい情報を伝える。
「なんてこと…」
ルート47は、戦自が既に侵入していると情報が
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