After18 異星へ
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した。
「これがあたしと紘汰が住むって決めた星。まだ名前は決めてないけど」
『まさに異星、なのね』
月花は最近覚えたばかりの単語を使ってみた。自分で言っておいてどうかと思うが、しっくり来た。
『舞さん。あれ、ひょっとして太陽と月ですか?』
龍玄がオレンジと銀の天体を指差した。
「ええ。ここは宇宙の最果てだけど、とても太陽系に似た星系なの。太陽と月に当たる天体も、あたしたちが創らなくても最初からあったから、環境調整はスムーズに行ったわ。インベスたちが安定して生きられるようになって、後は個々のインベスが自由に生きてってくれればいい。そう、思ってたのに」
『オーバーマインドの出現というわけか』
舞は痛ましげに肯いた。
月花はバロンに掴まったままで、もっと異星をよく見ようと軽く身を乗り出した。
――きら、と。
一瞬だけ、小さく、されどとても凶暴に、それは煌いた。
直後、惑星側から光線が放たれた。射線上にいるのは、舞だ。
舞は光線に対して掌を突き出し、不可視のバリアを張った。
だが、拮抗した時間は短く、光線は無慈悲に舞の盾を砕き、細い体を吹き飛ばした。
「きゃああああ!」
『舞!』
『舞さんッ!』
龍玄がダンデライナーを駆り、吹き飛ばされた舞を受け止めた。月花はほっとした。
『ちっ、はぐれたか……聞こえるか、光実、舞!』
「戒斗っ」
『別々に着陸するぞ! 合流は地上でだ!』
『はい!』
バロンは機首を蒼い惑星に向け、アクセルを全開にした。
月花はバロンにしがみつきながらも、どうにかヒマワリロックシードをバックルにセットした。
《 ヒマワリアームズ Take off 》
アームズを換装した月花は、ヒマワリフェザーを最大限に広げ、ダンデライナーを守るように前方に展開した。これで大気圏突入のダメージは緩和できるはずだ。
龍玄のほうも、黄金の果実の力を持つ舞が一緒なら、バリアなり何なり張れるだろうと踏んだ。
そして心配を振り切って、自身とバロンに来るであろう衝撃に備えた。
『『うおおおおおおっっ!』』
2台のダンデライナーが不可視の壁を突破し、地上へ向けて落ちて行った。
目の前の光景が、テレビでも見慣れた俯瞰図になってきた。
大地に墜落するほど近づいた時、月花はバロンを後ろから抱え、ヒマワリフェザーを駆って二人して空へ舞い上がった。
二人の眼下で、ダンデライナーが地上に衝突して爆炎を上げた。
月花は後ろからバロンを抱え、静かに、どこかの密林に着地した。
バロンが文句をつける前に、月花はすばやくヒマワリの錠前を外し、変身を解いた。
『咲。体調
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