第二十三話
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」
「はい!」
オーラで出来た風船の中は、一種の円の様な物。
当然その中に居れば外側からのオーラによる攻撃からも若干ながら守られる。
「ヒナタ…これは?」
「紅先生、今は説明している暇はありません」
ヒナタが紅先生の問いを封殺する。
「しかしマズイ事になった」
「うん」
「紅先生と巫女さまをバブルバルーンで覆って担いだままアレから逃げ切れるとは思えない。それにほら!こっちをしっかりと敵として認めているようだぞ」
視線を移すとドス黒いオーラを放ち、こちらを睨む巨大な牛のような体に針のような体毛を逆立てたキュウキの姿が。
今はこちらの動きを伺っているのか動きは無い。
恐らくこちらが動けばすぐさま攻撃に移るだろう。
「まずいわ。私が囮になるから巫女を連れて逃げなさい」
いやいや無理でしょ。
「紅先生じゃこの風船を超えた瞬間相手の邪気に当てられて気絶…最悪死んでしまいますよ」
「ならどうしてアナタ達は平気なの?」
「それはチャクラで相手のチャクラによる侵食をガードしているからって、どうやらおしゃべりは此処までのようです」
ぬらりとキュウキが動き始めた。
まずい!かなりまずい!
キュウキのオーラは禍々しく甚大で力の底が見えない。
「アオくん!」
どうするの?とその視線で問いかけるヒナタ。
しかしその体はキュウキの威圧的なオーラに震えている。
『スタンバイレディ・セットアップ』
俺はソルを起動させて構える。
『ロードカートリッジ』
ガシュガシュガシュガシュガシュガシュ
カートリッジをフルロード。
「アオ?」
「アオくん?」
「何をやっているの?」
ソラ、ヒナタ、紅先生の問いかけ。
俺はそれを無視してキュウキを見やる。
キュウキは俺の瞬間的に跳ね上がったオーラを感じ取り身構え、動きを止めた。
しかしそれがキュウキの間違いだった。
グサッ
行き成りキュウキを刺し貫いた巨大な剣が現れる。
「へ?」
「え?」
「なるほど」
ヒナタ、紅先生はなにが起こったかわからないといった表情、逆にソラは納得が行った様で。
更に俺の周りに現れるスサノオ。
俺は『隠』を使い、スサノオを限りなく見えづらい状態にしてキュウキに気づかれないように一撃でその体を貫いたのだ。
卑怯と言う奴も居るかも知れないが、小技を繰り出し、段々大技へ、何ていう事はこういった場合には悪手。
こんな時は、最初から一撃必殺の大技で相手を仕留めるのがベストなのだよ。
なんでわざわざ消耗した場面で大技を繰り出さなければ成らない?
むしろ疲労や怪我などで制御が出来なくな
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