暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico19-B子供の自然を得るがごとし
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†††Sideアリシア†††
すずかの家の別荘に1泊2日の旅行にやってきたわたし達チーム海鳴。ルシルが内緒で作ってくれたシーフード料理をいただいて、今はみんなでお片付け。料理を1人で作ったルシルは、みんな(特にはやて)に言われて片付けの手伝いをさせてもらえずソファに座って新聞を読んでる。おっさんか!
「ねぇねぇ、この後どうする?」
「怖い話でもする? 夏だし、夜だし」
「お化けです!? リインはちょっと苦手ですぅ」
わたしやヴィータと一緒にお皿を食器棚にしまう係のリインがビクつく。聞けばちょっと前にやってたホラームービーを観てからリインはそういう幽霊とかオバケとかがダメになっちゃったみたい。リインに続いて「にゃはは。私もちょっと遠慮したいかも」なのはもやんわり拒否った。
「なによ、なのは。あんた、まだ怖がりが治ってないわけ?」
「だって〜」
「なのはちゃんも幽霊とかダメだもんね〜」
チラッと聞いたことはあったけど、本当だったんだぁ。あんな冗談みたいな強さを持った魔導師なのに。そういうわけだから夏の
風物詩
(
らしい
)
怪談は却下ということになった。じゃあ、どうするか。お喋りだけでも良いんだけど、やっぱり夏らしいこともやりたいし・・・。みんなで「う〜ん」って考えていると・・・
「だったら天体観測なんてどうだ〜?」
「マスター? 痛くはないけどちょっとやめてほしいかな〜」
新聞を丸めて棒状にしたルシルが、片付けをサボってるフェンリルの頭をソレでポコポコ叩きながらそう提案した。そしてひとり「今夜は快晴。空気も澄んでいるから星空が良く見えるぞ」テラスに出て空を見上げたルシル。
「我が手に携えしは確かなる幻想。・・・こんなこともあろうかと天体望遠鏡も持ってきたしな」
蒼い魔力光と一緒にルシルの側に現れたのは天体望遠鏡2つ。そこまで準備が出来てるんなら「天体観測に決まり!」だね。食器類の片付けを終えて、わたし達は早速天体観測を始める。
「天の川がメッチャ綺麗や〜!」
望遠鏡を覗くまでもなくハッキリと見える天の川にはやてや、「わぁ♪」わたし達は感嘆の声を漏らした。それから順番に望遠鏡を覗いてく。わたしの番になって望遠鏡を覗くんだけど、どれがどれだか全く以って判らない。小首を傾げてると、「アレが北斗七星、そしてアレが夏の大三角形やよ」って、はやてが隣に並んでくれて夜空を指差して教えてくれた。
「はやてちゃん、詳しいんだね」
「受け売りやよ、ルシル君の♪ わたしだけやのうてシグナム達も教わった・・・よな?」
「ええ、まぁ。・・・ですが――」
「あんまし憶えてないっていうか・・・」
「忘れちゃいました。あ、でも彦星と織姫の物語は憶えています♪」
「まぁ、
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