暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0968話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に吐いたりとかそういう風にはなっていない。
 俺はその辺色んな意味で飛ばしてこんな性格になったからな。色々と思うところはあれども、本当の意味で2人の気持ちを分かってやる事は出来ない。

「華の女子高生が、ゴブリンやオークの血や肉片とか、地面に散らばっている内臓を見てるとか……どんな冗談よ」

 意図的なものだろう。軽い口調で美砂がそう告げる。
 その表情が一瞬歪んだのが見えたが、その辺に関してのフォローをするにしてもこの戦いが終わった後の話だ。

「エルベ藩王国を始めとした、他の国の戦況はどうなっている?」
「量産型Wから入って来ている報告だと、どの戦線も問題なく進んでいるわ。既に何ヶ所かでは帝国軍が降伏しているところもあるみたいね」
「だろうな。特にこっちに捕まっていた捕虜がエルベ藩王国を通して色々と渡っている以上、その捕虜を使った揺さぶりとかもあるだろうし」

 結局ホワイトスターに攻めて来た一連の戦闘で捕虜となった帝国軍の者達は、軒並みシャドウミラーと繋がっている国に対して譲渡された。
 まぁ、捕虜の多くがゴブリンやオークだったのを考えると、最初に掴まえた捕虜の数に比べれば大きく減っているが、その母数が大きい分、人数的もかなりの数になったのは事実だ。
 恐らく今頃は、帝都にいる貴族に対して色々と揺さぶりを掛けているのだろう。
 ……にしても……

「他の戦線では帝国軍が降伏しているにも関わらず、俺達を相手に降伏しないってのはどうなんだろうな?」

 寧ろ、純粋な戦力という意味では周辺諸国よりも俺達の方が圧倒的に勝っている。
 事実、今も視線の先ではメギロートが降下しながら地上にいる帝国軍にサークル・レーザーを放ち、イルメヤが地上を進みながらビーム・ガトリング砲で掃射しており、帝国軍の肉壁でもあるゴブリンやオークはその殆どが消滅している。
 それこそ戦力の消耗に関しては全滅するまで戦うのが珍しくもないマブラヴ世界の軍隊と似たようなものがあった。

「それはそうでしょ。アクセル、貴方が帝都でやった事を忘れたの?」

 そう告げられて思い出すのは、地震の時に第1皇子のゾルザルや皇帝のモルトを相手に優しく撫でてやったあの光景。
 なるほど、立場とプライドの高いあの2人があそこまで虚仮にされたら絶対に降伏は許さずに徹底抗戦を命じるのも分からないではない。
 あるいは、あの光景を見た貴族達が今俺達と対している軍の指揮官に任じられている可能性もあるか?

「なら、降伏を待つ必要も無いか。一気に奴等を蹴散らす。ここでグズグズしていれば他の国に帝都に対する一番槍を取られるかもしれないし、何より……」
「オーブ、ね」
「ああ」

 マリューの言葉に頷く。
 今回の戦いでも、当然オーブは自らが主力となるよう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ