第十九話 鮫島大尉!猿飛佐助は名作だ!その十
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「彼もまた偉大な人物なのだ」
「三銃士の中ではああですけれど」
「また違うんですか」
「そうですか」
「ヒーローにもなれるんですね」
「確かに策謀家ではあったがな」
この部分は作中と同じである。
「しかしだ」
「それでもですか」
「また違いますか」
「史実のリシュリューは」
「普通に凄い人なんですね」
「フランスの為に貢献した政治家だ」
それがリシュリューの実像だというのだ。
「そのことは知っておくといい」
「そうなんですね、あの人も」
「実在人物で実際はですか」
「フランスの為に尽くした」
「そうした人ですか」
「そうなのだ、それで真田十勇士だが」
再び彼等の話になった。
「猿飛佐助、霧隠才蔵もモデルになった人物がいるという」
「それじゃあ実在ですか、十勇士達は」
「一応はそうですか」
「物語そのままの名前で実在していたのか三人から六人だけだったという」
この辺りは諸説ある。
「しかし全員はだ」
「そのままの名前では出ていない」
「そうなんですね」
「けれど一応は、ですか」
「十人全員実在していたんですね」
「司馬遼太郎氏もそう主張している」
この場合は小説家ではなく歴史を学ぶ者としての主張であろうか。司馬遼太郎はただの作家ではなかったのだ。
「彼等は実在していたのだ」
「ううん、そうなんですね」
「それで徳川家康と戦ったんですね」
「さながら杉浦茂先生の漫画みたいに」
「あと東映のアニメであったみたいに」
「その二つは完全な創作だ」
杉浦先生やアニメの様なことは、というのだ。
「どちらも最早忍術ではない」
「まああれは妖術ですね」
「忍者っていうか妖術使いですね」
「どっちの方も」
「忍術じゃないんじゃ」
「当時の忍者はああしたものだった」
大体昭和四十年代位までの創作の世界ではだ。
「横山光輝先生の忍者ものでもな」
「妖術めいていたんですね」
「影丸とか赤影でも」
「そうだった、それもまた面白かったが」
しかし、というのだ。
「だが今の創作世界の忍術とは違う」
「妖術の類で」
「また違うんですね」
「この作品は妖術も出る」
最早何でもありの作品世界だからだ。
「魔術もな、しかしだ」
「それでもですか」
「今回はあくまで忍術ですね」
「正統な、な」
どう正統かというと。
「戦国サイバー藤丸地獄変や烈火の炎、風魔の小次郎だ」
「どれもあまり、ですね」
「まともな忍術じゃないですね」
どの作品の忍術もというのだ。
「どれも作者のお気に入りですけれど」
「戦国サイバーは暗かったですけれどね」
「真エンドまで観て欝になれる作品って」
「最後の十勇士戦が」
「何か相手倒してると暗くなりますね」
そう
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