ドライブ&鎧武 Movie大戦フルスロットル
神の復活に必要なものは何か?
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ではないが、紘汰の存在が舞に本来の力を取り戻させたのだろうと見当がついた。
「葛葉――」
「紘汰さんっ」
貴虎と光実が立ち上がった。
「このチャンスが来ると信じていたぜ」
歩いてきた紘汰は、マントを翻してメガヘクスと相対した。
「貴虎! ミッチ! 行くぜ!」
「はい!」
「任せろ!」
3人の男がそれぞれの錠前を開錠し、バックルにセットした。
《 ソーダ メロンエナジーアームズ 》
《 ハイーッ ブドウアームズ 龍・砲・ハッハッハッ 》
《 フルーツバスケット 極アームズ 大・大・大・大・大将軍 》
貴虎が斬月・真に、光実が龍玄に、紘汰が鎧武に変身し、おのおのの武器を構えた。
そこからはまさに逆転劇だった。
龍玄、斬月・真、鎧武が順に武器でメガヘクスを打ち、斬る。中でも鎧武の大橙丸による3連撃は、刀身がオレンジの光を放つほどのソニックブームを帯びていた。そんなものを浴びてはメガヘクスだろうが一溜りもなかろう。
一度下がった三者は今度、ブドウ龍砲、ソニックアロー、火縄大橙DJ銃を構え、同時にメガヘクスを撃った。
『こいつならどうだ!』
鎧武、龍玄、斬月・真は、言葉を交わさずとも通じ合っているかのように、全員が同時に、カッティングブレードを1回切り落とし、ジャンプした。
紫を、金緑を、オレンジ色を帯びたトリプルライダーキックが、メガヘクスを貫いた。
着地した3人のアーマードライダーの後ろで、メガヘクスは倒れ、爆散した。
「「やったぁ!」」
碧沙は舞と手を取り合って快哉を上げ――
『諸君の行為は無意味である』
心臓を鷲掴みにされたような心地がした。
ゆっくりと前を向けば、そこに立つのは無傷のメガヘクスだった。
しかも、1体だけではない。同じ姿をしたメガヘクスの個体が次々と降り立っていくシーンは、もはやサイコホラーだった。
『メガヘクスは個にして全。全にして個』
『一つ一つはただの端末に過ぎない』
『ゆえにメガヘクスを破壊するのは不可能でる』
『『『諸君の行為は無意味である』』』
――空の異変に一番に気づいたのは、碧沙と舞だった。
「兄さん!」
「紘汰! あれを!」
呼びかけ、指差す先には――天に咲いた大徒花。
『惑星メガヘクス。あの星こそ我がふるさとであり、メガヘクスそのものであり、正しい進化の形である』
メガヘクスの群れが青白く光り、浮かび上がって散っていく。
『メガヘクスと共に歩もう。人類よ』
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