ターン25 邪魔蠍団と正義の誓い
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ジャマ・ブラック(守)
魔法・罠:1(伏せ)
「俺のターン、ドローだ!……うっ!?」
カードをドローした万丈目が、急に苦しみだす。そういえば引いたカード全体が、ぼんやりと薄く光ってるような……?と、再び黒い服を脱ぎ捨て、ついさっき脱いだばかりの白服を羽織りだす。向き直ったその顔は、再びホワイトサンダーのものになっていた。
「ふん、くだらん手を使いおって。危うく斎王様への忠誠心が揺らいでしまうところだったが、そんな卑怯な手がこの万丈目ホワイトサンダーに通じるものか!!ここまで肥えさせた墓地の使い方を教えてやろう。魔法カード、暴走する魔力を発動!墓地に存在する魔法カード全て、合計9枚を除外することでその枚数の300倍以下の守備力を持つ相手モンスターをすべて破壊する!その雑魚は全員守備力2700以下、これで消えされ!」
文字通り魔法が暴走して、四方八方に緑色の雷が飛び散る。冗談じゃない、ここまで来て負けるだなんてまっぴらごめんだね。
「だったらリバースの速攻魔法、瞬間融合を発動!フィールド上に存在するモンスターを使い、融合召喚を行う!僕が素材にするのはもちろん、三兄弟全員だ!」
『『『おジャマ究極合体!おいでませ、おジャマ・キング!』』』
黄、黒、緑の三兄弟が飛び上がって空中で一つになり、ライトロードのような光の白色とはまた違った白いモンスターになる。そう、例えるならばペンキでも頭からかぶったかのような、そういう感じの白色に。そしてその白いモンスターが、グリーン並みにムキムキな腕の筋肉を生かして雷をはじく。
『おジャーマ・キーング!』
おジャマ・キング 守3000
「なるほど、守備力3000ならばギリギリ暴走する魔力でも潰しきれないか……だが、瞬間融合のデメリットは俺も知っている!墓地からアマリリースの効果を発動。このカードを除外し、このターンアドバンス召喚に必要なモンスターを1体減らすことができる」
かすかに光るカード。なるほど、あれが万丈目を洗脳してるカード、葵ちゃんにおける銀河眼みたいなものか。裏を返せば、あれが万丈目を取り返す時に最後に立ちはだかるラスボスだと。そして、そのカードがモンスターゾーンに置かれた。
「ライトレイ マドールを守備表示で特殊召喚!さあこの壁、越えられるものなら越えてみろ!」
万丈目の目の前に、光り輝く氷の壁が立ちふさがる。3重にもなった分厚い壁の前に、仮面をつけた魔法使いが一人たたずむ。
ライトレイ マドール 守3000
「1つ断っておくが、こいつは1ターンに1度戦闘では破壊されない。そしてこのエンドフェイズには瞬間融合のデメリットによりお前にとって頼みの綱のおジャマ・キングも破壊される!このデュエル長かったが、これで俺の勝ちだ!」
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