暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン25 邪魔蠍団と正義の誓い
[11/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 見ると、確かにいつもブリーフ1丁の彼らが珍しく革ジャンのようなものを上半身裸の上に羽織っている。背中側にはでっかくプリントされた手書きの蠍らしき生き物の絵と、でかでかと描かれた【邪魔蠍団、推参】の文字。多分それ無許可だろうし、本人たちに見られなくてよかったんじゃないかな。むしろ怒られずに済んだことを感謝してもらいたいぞ僕。

「……まあ、いいや。バトル、メタファイズでオルクスに攻撃!」
「かかったな、馬鹿め!トラップカード、地縛霊の誘いを発動!この効果によりその攻撃は俺のフィールドにいる別のモンスター、すなわちグラゴニスへと誘導される!さらにその移し替えとコンボで、手札からオネストの効果を発動!攻撃力6300となったグラゴニスの1撃を受けて消えるがいい!」

 グラゴニスがオルクスを守るかのごとく、メタファイズのパンチの前に割り込んで翼を開く。それを見て万丈目が一瞬勝利を確信した笑みを浮かべるも、すぐにその笑いが凍りついた。なんとグラゴニスの全身を覆う光がみるみるうちに弱くなり、やがては完全に消えていってしまったのだから無理もない。

 メタファイズ・アームド・ドラゴン 攻2800→
 ライトロード・ドラゴン グラゴニス 攻3500→6300→2000(破壊)
 万丈目 LP1200→400

「ダメージ計算時になって急に攻撃力が2000に下がった……そうか、速攻魔法か!」
「ご名算。僕は今の戦闘で速攻魔法、禁じられた聖典を発動していたのさ。このカードの効果によりフィールド上のカードは全部一時的に無効になって、モンスターは元々の攻守を使って戦闘を行う。グラゴニスも強化さえ取っ払えば元の攻撃力は2000、このアームド・ドラゴンの敵じゃないね」
『そうだそうだー!』
『これが俺たちの力だー!』
「ええい、何もしてないお前ら雑魚に言われる筋合いはなーい!」

 む。今のツッコミ、ちょっと前の万丈目っぽかった気がする。なにせ万丈目のやつホワイト化してから変なところでちょいちょいシリアスぶってることが多かったから、ああやって大声で叫ぶのを見るのは久しぶりだ。見た目は全く変化なしだけど、もしかして少しづつ僕の友人である万丈目サンダーが戻りつつあるんだろうか。だとしたら、ますますこのデュエルで負けるわけにはいかなくなった。そこで大人しくしてなよ万丈目、今すぐもとに戻したげるから。

「これで、僕はターンエンド」

 万丈目 LP400 手札:4
モンスター:ライトロード・ドルイド オルクス(守)
魔法・罠:1(伏せ)

 清明 LP1800 手札:3
モンスター:メタファイズ・アームド・ドラゴン(攻)
      おジャマ・グリーン(守)
      おジャマ・ブラック(守)
魔法・罠:なし

「俺のタ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ