第4章 戦争と平和
第38話 水の星へ愛をこめて
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殺してやる。そしたら戦わずに済むだろぉッ!」
「ヴァーリ・ルシファー! お前は戦いの意思を生む源だ! 生かしてはおけない! ――修正してやる!」
◇
ヴァーリ・ルシファーのやつ、遊んでいるな。まあ、赤龍帝を挑発すれば全力での戦闘を楽しめる、とそそのかしたのはボクなんだけれど。のりのりで兵藤一誠を挑発している。
セリフ回しもボクが考えた。前世の記憶のロボットアニメから拝借したのだが、なかなか様になっている。兵藤一誠の受け答えも素晴らしい。
なぜか彼らの後ろ姿にパイロットスーツを着た人間を垣間見た気がした。いかん、ボクも疲れているんだろうか。
一見ヴァーリ・ルシファーは大量の人間たちを殺したように見えるが、きちんと手加減されている。リアス・グレモリーを傷つけられ、怒りに支配された兵藤一誠は気づけなかったようだ。
目論み通り怒りで覚醒、パワーアップしたようだ。ピンチに陥ると強くなる。主人公体質とでもいうのだろうか。反則だと思う。
咸卦法は究極技法と呼ばれるだけあり、非常に習得が困難だ。原作通り才能のない兵藤一誠も練習はしていたが、うまくいっていなかったはずである。
努力・友情・勝利のジャンプ漫画の主人公みたいになってやがる。
さて、ボクもお仕事をしませんとね。
◆
「私は、ハイディ・E・S・インクヴァルト。真正古流ベルカの格闘武術覇王流の正統後継者です。白龍皇の邪魔はさせません」
少し離れた場所では、赤龍帝と白龍皇の激戦が繰り広げられている。既に手出しをできる雰囲気ではない。巻き込まれないようにと部長とギャーくんはこちらに逃している。
アザゼルの方を見ると、新たに転移してきたカテレア・レヴィアタンと一進一退の攻防をしていた。
ミカエルとサーゼクスの方をみやると、こちらもやたらと強い敵の出現に手を焼いているようだった。神器を宿していることから人間のようだが、強い。
彼らは部下を巻き添えにしないために、全力を出し切れていないというのも痛い。アザゼルたちの全力戦闘の余波を防ぐために、戦いながら結界を構築するという離れ業をやってのけていた。
何とか救援に向かいたいが、私たちと同年齢くらいの女性が、立ちふさがった。
こちらの戦力は、塔城子猫と、リアス・グレモリー、姫島朱乃、木場祐斗、アーシア・アルジェント、ギャスパー・ウラディ。グレモリー眷属が勢ぞろいしている。
八神家に鍛えられた私たちなら生半可な敵では相手にならない。事実、数に勝る魔法使いを圧倒していた。
そこに現れたのが、ハイディ・E・S・インクヴァルトと名乗る女性だった。すぐに戦闘になる。覇王流とい
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