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『八神はやて』は舞い降りた
第4章 戦争と平和
第38話 水の星へ愛をこめて
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れた校庭の中に、白髪の青年はいた。
 ヴァーリ・ルシファー、今代の白龍皇、赤龍帝である俺の因縁の相手だ。
 圧倒的な力と纏っている覇気に怖気づいてしまうが、それ以上に部長を傷つけられたことで、俺は怒りに支配されかける――。いかん、こういうときこそ冷静にならないと、八神さんとの特訓を忘れるな。


「やあ、今代の赤龍帝。なかなか来ないから、ついつい遊んでしまったよ――。腰が引けているようだな。戦場では、びびった者が死ぬんだ。覚えておけ!」


 魔法使いを殺し、裏切った後は味方だった堕天使たちを殺した姿は、全く悪びれる様子がない。ヴァーリとっては強者と戦うことが全てで、弱者のことはどうでもいいのだろう。
 不快だ。たまらなく不快だ。殺すことを何とも思っちゃいない。
 バトルジャンキーといえばシグナムを思い出すが、見境なく殺すような真似はしなかった。力をもった幼児のようなやつ。こいつは危険だ。
 それにコイツは俺ごと部長を巻き込もうとしていた。許せん! 怒りに任せてヴァーリに突撃する。
 やつも応じ、殴り合いが続く。やはり、地力では奴の方が上か……。ならば―禁手化(バランス・ブレイク)


「貴様! 人が死んだんだぞ!? いっぱい人が死んだんだぞ!?」
『Welsh Dragon Balance Breaker!!!』

「それがどうした。お前もその仲間に入れてやるってんだよー!」
『Vanishaing Dragon Balance Breaker!!!!』

「なぜ、そうも簡単に人を殺すんだよ! 死んでしまえ!」


 ヴァーリが俺に攻撃をしてきた。殺すつもりの一撃だとわかる。だから俺だって容赦しない。
 神器は感情によって反応するという。いまかつてないほど絶好調だ。テンションが上がり切って、身体の底から力が溢れだすのを感じる。
 いまなら、いまならいける! いくぞ、これこそ究極技法(アルテマ・アート)


「左手に魔力、右手に気……咸卦法(かんかほう)! 遊びでやってるんじゃないんだよー!!」

「なんだと? あ、あ、あれは…!」

生命(いのち)は、生命は力なんだ! 生命は、この宇宙を支えているものなんだ! それを、それを…! こうも簡単に失っていくのは、それは、それは、酷いことなんだよー!」

「こ、こいつは何だ?(なんだこのオーラは、攻撃が効かないだと)」

「何が楽しくて、戦いをやるんだよ!? 貴様のような奴はクズだ! 生きていちゃいけない奴なんだー!!」

「あ、あの光、赤龍帝の思念なのか?」

「貴様の様なのがいるから、戦いは終わらないんだ!」

(白龍皇)を戦いに駆り立てたのは貴様(赤龍帝)だ! そんなことを言えるのかよ! 俺がこの手で
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