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フリージング 新訳
第25話 Machination 4
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くん??」

ラナが何か言っていたが、今は仕方ない。あとで謝ろう。
サテライザー先輩の方が重要なんだ??
生きるか死ぬかの瀬戸際なんだ!

****************

「はぁ……まあ、いいであります。攻略するのはこれからゆっくりと……」

そう呟きながら、ラナは自分の昼食を取り始めた。
初めて興味を持った異性。男らしく、強く、凛々しい戦士の青年。その強さに、心底惹かれた。
そして何より、自分と同類だと直感したのだ。

なんとしても、手に入れたい。もちろん所有物ではなく、自らの夫としてだ。
でも、その為にはあの女が少し邪魔だ。
サテライザー…と言ったか?

アレと彼をどう引き放せばいいか……

と、考えたが止めた。そんなやり方は自分の流儀ではない。

と、その時だ。

「相席、いいかしら?」



「あの、サテライザー先輩?どうかしましたか?」
「…………」

屋上。カズトはサテライザーに連れられ、彼女と向き合っていた。そこには甘々しさなど欠片ほどもなく、ただ鋭さだけが残っている。
別にサテライザーは怒っているわけではない。ただ、少し気にくわないだけだ。

「さっき……あの女のことを……名前で……」
「え?あ、いやあれは……ラナが、そうしろと……必要に駆られて……」

気にくわない。本当に、気にくわない。

「な、なら…私のことも…!……サテラって…よんで……」
「じゃ、じゃあ……サテラ…先輩…。」

目を逸らし、頬を赤らめながら言った。
それだけでも、心臓が跳ねる。
でもダメだ。ここで立ち止まってはいけない。

「せ、先輩はいらないから……」

これにはカズトも面を食らった。
あのサテライザー先輩が、呼び捨てでいいとまで言ってくれたのだ。

「えっと……じゃあ……サテラ…」
「……うん!」

この日、サテライザー改サテラは、カズトとの仲がより一層深まった気がした。

なのに……だと言うのに……



「少しお時間、よろしいでありますか?」

悪意は、時と場所を考えないのだった。

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