マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0967話
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様なのだろう。少し迷っているような視線をこちらへと向けていた。
「大丈夫でしょ。そもそもハイエルフやダークエルフがアクセルの関係者に妙な真似をするとは思えないし。基本的にアクセルに非常に好意的だから、この手の仕事に慣れるという意味でも、悪くないと思うわよ」
「……確かにそうね。実際、これから私達が関わってくる世界の事を思えば、なるべく早くシャドウミラーの政治班としての仕事に慣れておいた方がいいのは間違いないんだから」
レモンとマリュー、それぞれの言葉に励まされたのだろう。あやかと千鶴はお互いに顔を見合わせて視線で会話をするとやがて揃って頷く。
「分かりました、エザリアさんにも話さないといけないと思いますが、そちらで問題がないようでしたら是非やらせて貰いたいと思いますわ」
「私もあやかと同意見です。シャドウミラーという場所に本格的に慣れる為にも、是非お願いしたいです」
この2人に任せておけば問題はないだろう。
ハイエルフにしろ、ダークエルフにしろ、基本的には友好的な存在だし。
「この2人の話はそれでいいとして。……円と美砂の方はどうだった?」
その問い掛けに戻ってきたのは、どこか疲れたような苦笑。
生身での戦いであり、拳闘士としても活動してきた2人だから、それ程苦労するとは思っていなかったんだが……違うのか?
そんな風に考え、実働班の隊長でもあるコーネリアの方へと視線を向ける。
「そうだな、確かに生身での戦いはそれなりのものがあったが、それでもシャドウミラーの中では中堅程度か。……もっとも、シロガネのブリッジクルー兼護衛として考えれば、十分過ぎる能力ではあるが」
「あ、あははは。一応これでも私と美砂は魔法界で拳闘士としてそれなりに名前は売れてるんだけど……シャドウミラーの力を見誤ってたかなぁ……」
「そうねぇ。アウルとかスティング、それにレイ相手なら苦戦しないんだけど、それ以外のメンバーとなるとちょっと厳しいのは事実ね」
円と美砂の、弱音ともいえる言葉。
だが、その表情には言葉とは裏腹に絶対に諦めないといった闘志にも似たものが浮かんでいる。
そんな2人にコーネリアは苦笑を浮かべて口を開く。
「そもそもだ。円や美砂が生身での戦いで鍛えてきたように、スティング、アウルの2人は機体に乗って戦うのを中心に鍛え上げてきたんだ。レイにしても、シャドウミラーに入る前から保護者のムウが練習に付き合わされていたという話だし。その辺を考えると、総合的な能力ではやっぱりあの3人の方が上を行っているんだぞ。特にスティングとアウルはオーブの高校を飛び級して実働班の訓練を受けてきたんだしな」
「むぅ、それは分かるんだけど……」
美砂のどことなく面白くないといったような表情に、コーネリアは笑
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