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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0967話
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の手を揉め事は起きる。
 だが異世界間連合軍の主力でもあるシャドウミラーの部隊は、その殆どが人造人間である量産型Wと、無人機のメギロート、イルメヤの2機種で構成されている。
 勿論、今回は異世界間連合軍という体裁である以上は他の世界からの軍も合流してはいる。だが、どの世界の軍も派遣してきたのは少数精鋭であり、当然略奪に走るような者は存在していない。
 一番略奪する危険性が高かったのは、やはり帝国に対しての恨みが強いオーブ軍だろう。
 だが幸いその辺に関してはバルトフェルドがきちんと仕切っているのか、オーブ軍による略奪の類はなかった。
 まぁ、元々オーブ軍自体モラルの高い軍人が揃っているのを考えれば、それ程不思議な話じゃないんだろうが。
 ともあれ、俺が言ったように既に帝国軍の領土は当初……ホワイトスターに攻め込んできた時に比べると、既に半分近くにまで減っている。
 当然その領土を切り取っているのはエルベ藩王国を始めとした元従属国だ。
 でもって、そうなれば最初に反乱を起こした国々を無駄な事だと判断して帝国に従っていた国々も、帝国という沈没船と共に沈むのはゴメンだと反乱側についている。
 ……もっとも、既にある程度の気概がある従属国はエルベ藩王国と共に帝国に立ち向かっていたし、様子を見ていた国の中でもフットワークが軽い国は反乱を起こした国々が有利だと判断した時に既に立っているんだが。
 最後の最後まで帝国と共にあった国は、状況を見る目のない国と……

「何て言うか、色々とみっともないわね」

 映像に映し出されたその国々……特に、今まで帝国に媚びへつらっていい目を見てきた国々に呆れたように呟く円。
 短い一言だが、それだけに厳しい一面を見せていた。

「みっともないというのは分かるけど、どうしようもない一面もあったんじゃないかしら。帝国は門世界の中では圧倒的な強者だったのでしょう? それが、まさか半年も経たずにここまで押し込まれるとは思ってなかったんでしょうし」
「そうですわね。千鶴さんの言う通り、エザリアさんやレオンさんも、そのように分析していましたし。……事実、シャドウミラーが表から、あるいは裏から協力していなければ、ここまで急激に勢力を落とすという事もなかった筈ですわ」
「そうか? 帝国のやりようを見ていれば、遅かれ早かれこうなっていたのは明白だと思うけどな」

 イチゴのタルトへと手を伸ばしながら、そう告げる。
 事実、帝国の拡大主義とでも言うべき政策は色々と限界に限界を重ねていた。
 今回は俺達が直接の引き金を引いたが、もし俺達が帝国と接触していなくても、遅かれ早かれ帝国が潰れていた可能性は高い。

「そう考えれば、ダラダラと戦闘を長引かせなかったんだから、結果的に死ぬ人の数はへったんじゃない?」

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