第1世界
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んー、3人組の一番右の人、みぎいっちゃんが返事をしてくれた。
「いーちゃん知ってる?
教えてくれたらアメあげちゃうのだ!」
ポケットからチュッパチャップスを3本、味は餡、御手洗団子、花林糖を取りだしみせる。
「あ、うん。篠ノ之さんと一緒に廊下に行ったみたいよ」
と、真ん中の人、まんなーちゃんが教えてくれた。
一番左の人、ひだりーちゃんも頷いてる。
ちぇー、篠ノ之ちゃんかー会いたくないから大人しく僕の席で待ってよ。そーしよう。
「そっかー、ありがとねー。みぎいっちゃん、まんなーちゃん、ひだりーちゃん」
各々にアメを渡してバイバイ。
驚いた顔してたけど何でだろう?
まっ、いっか。
それよりもどうやって授業の時間を過ごすか考える方が大切だしね。
さてと何しよっかなー?
◇◆◇◆◇
カキカキと緑色の髪色をした小柄で黒眼鏡をかけた先生が言った内容を筆ぺんなるもので、のーとに書き写していく。
むぅ、中々書きづらいでやんす。
たーちゃんの所で一緒にいたくーちゃんと買い物に行った時に面白半分で買ってみたんだけど、ちょうどいい暇潰しになりそう。
よくやった。過去の僕。今の僕を救ったのは君だ。
すらすらすらーっと書いてるといーちゃんから視線を感じた。
「どーしたの?いーちゃん」
僕が訊ねると、いーちゃんは慌てたような困ったような顔をした。
「い、いや。優貴って頭良かったよな?」
頭?
ポンポンと自分の頭を撫でてみる。
僕頭良いのかな?
そもそも、頭良いってどんな人のこと言うんだろ?
たーちゃんみたいな人のこと……?
じゃあ違うかな。
僕たーちゃんより馬鹿だし。
「んーん。僕頭良くないよ?」
「うっ、そうか……」
苦い顔をするいーちゃん。
どーしたんだろ?
「何で?」
「いや、その――」
「織斑くん、新くん、どうしたんですか?」
いーちゃんと会話をしてると緑髪の先生、うーん。
あ、おっぱいちゃんせんせーにしよう。
おっぱいちゃんせんせーが邪魔してきた。
「あ、えっと……」
しどろもどろになるいーちゃん。
けれど何かを決心したような顔になって――
「先生!」
勢い良く言った。
「はい、織斑くん!」
「ほとんど全部わかりません」
おおっ、これが暴露話と言うやつですな!
たーちゃん曰く、暴露話ってのは自分の弱味を見せることで相手と妙な連帯感を生ませて相手に親しみを持たさせる万歳あたっくみたいな自爆技らしい。
その派生の暴露大会なるものは傷の舐め合いをすることで自分達は味方なんだよね?って概念
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