第1世界
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笑ってしゅーりょー!
ちゃちゃーっと席につきましょう。
「えっと……男の子……?」
「…………男の娘?」
『それだ!!』
んー?皆騒がしーぞ?
駄目なんだよ。騒がしくしちゃ。せんせーに怒られちゃうんだじぇ?
それに僕だって好きで小さいわけじゃないんだからなー
成長期さんがにーとなのさ!
だから、2年前から変わらずの142センチです……
「ねーねー、織斑せんせー。
席どこー?」
「織斑の横だ」
「りょーかいですっ!」
ピシッと敬礼していーちゃんの横の席、真ん中の最前列に座る。
「いーちゃん、おひさー。
元気だったー?」
んー。中学入学おめでと会以来だったはず。
「おう……あぁ、マジで優貴が来てくれて助かった……」
おうおう、お疲れー。
何かあったのかなー?
「まーがんばっ!
これからよろしくねー」
ふにゃって笑ってへーい!ってハイタッチ!
「おう。よろしくな」
いーちゃんもにこっり笑顔だじぇ。
◇◆◇◆◇
「あー……」
「ふぇ……」
一時間目のIS基礎理論授業が終わって休み時間。
たーちゃんは入学式の後は群れを形成するための時間に当てられるって言ってたけど、なんかIS学園は普通に授業があるみたいだった。
学校なんて久しぶりだから友達100人できるか楽しみにしてたんだけどなー。
まぁ、まだ時間はあるからそんなことゴミ箱にポイッしとこう。
さて、僕は今ぐろっきーなうです……
いーちゃんもぐろっきーなうみたいだけどね……
ふぇっ、ちーちゃんヒドイ。
何回も打った。
凹んじゃったらどーすんだよーこのやろー。
あ、ちーちゃんはやろーじゃないか。
取り合えず、授業が酷く退屈なのは分かったざんす。
やってる内容なんて簡単すぎてつまらないし、授業中寝ても、ゲームやっても、ロボット作っても、消しゴムで白騎士の模型を彫っても、いーちゃんと話してもいけないらしい。
ちーちゃんはちゃんと授業を受けろって言ってたけど、暇なんだもーん!
ぼーあ、ぼーあ!退屈だよ!
机の上に上体を乗せて、ぐでぇっーと伸びをする。
ふと、横を見てみるといーちゃんがいない。
教室を見回してみてもチラチラと僕を見てくる女の人しかいない。
「あれれー?かくれんぼ?」
なるほどっ!さっすがいーちゃんだじぇ。
遊び心を分かってるでありんす。
消えたいーちゃんを探せっ!
まずは聞き込みからだ。
「ねぇねぇ、そこのカノジョたちー」
取り合えず一番近くにいた3人組に話しかけてみた。
「え、うん。ななにかな?」
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