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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第22話:ツワモノの物語……それは仕事?
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「おはようプックル! 今日も元気ビンビンか!?」
これだけは直らない……リュカ様を前にすると父親の威厳など彼方へ吹き飛ばしてしまう。
子供の前でもこれだけは直らない……
「ニャァ〜ン(リュカさま〜)」「ニャァ〜(リュカちゃま〜)」「ニャ〜ン(リュカたま〜)」「ニュァ(たま〜)」
私の真似なのか子供達も一斉にリュカ様へ飛び付いた。
末っ子のソロだけはまだ巧く喋れない。
リュカ様の後からビアンカ様もお姿をあらわした。
「ガウニャン(ビアンカ様おはようございます)」
「「「ウニャニャ〜ン!(ビアンカさまだー、おはようございます)」」」「ニャウン(たまー、ざいまふー)」
「おはようプックル……それにおチビちゃん達も」
我が子ながらなんて連中だ……
リュカ様への挨拶より盛大に挨拶するとは……
それに、またしてもソロはちゃんと喋れてない。
「じゃぁ先に行ってるよ」
そうビアンカ様に告げると、リュカ様はリビングの方へ歩き出す。
「うん。私もこの子達にご飯をあげたら行くわ?」
そしてビアンカ様は私の子供達を引き連れ、城の厨房へと向かった。
私もビアンカ様の後について行く。
厨房では既に数人のメイドがリュカ様達への朝食を用意しており、その端でビアンカ様が我々の為に食事を用意してくれてる。
そして出来上がると、それを我が家まで運んで戴けるのだ。
自宅では身繕いを終えたリンセが待機しており、子供達と私を笑顔で迎えてくれると、表情こそはクールにだがビアンカ様を歓迎する。
野生では必ずエサに有り付けるとは限らない。
如何に人間が嫌いでも、毎朝誠意を持って接し、そして食事を運んできてくれるビアンカ様に、リンセも少しずつ心を開いてきているのだ。
ビアンカ様は子供達の食事を先に用意すると、続けてリンセと私の食事を差し出してくれた。
我々キラーパンサーは大きい猫と変わらない動物なので、食事の盛られて皿を床に置いてもらい、それを食するのが作法である。
ビアンカ様は我々の食事を出してくれた時の姿勢のまま、その風景を嬉しそうに眺めてらっしゃる。
あの……その体勢だと……パンツが丸見えですよビアンカ様。
勿論ここには我ら家族しか居ませんから、見られても平気なのでしょうけど、リュカ様に忠誠を誓う私には困惑を抑えきれません。
「やっぱり夫婦は常に一緒が良いよね」
私の表情を如何に思ったのか、私とリンセの夫婦仲を話題に上げるビアンカ様。
ビアンカ様もリュカ様と何時も一緒ですよね。
「リュカはね、色んな人に頼られるから、何時でもベッタリ一緒に居る訳にもいかないのよ。異世界とか異時代とかに連れて行かれるのであれば、私も一緒に行きたいのに……」
その通りですねビアンカ様……神が頼る程のお人ですか
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