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極短編集
短編59「マグマまで10キロ」
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が言った。確かに部室棟の裏ならは、いい場所だ!隠れて掘るには良いだろう!!と、いう訳で僕らは、ワタサンのアイディアに賛同し、放課後になると、図書室に向ったのだった。
そして、調べていたら「かずさ堀り」というのに行きついた。原理は、水を流しながら、竹の棒で地面をつく。何度もやるとドロドロになるから、そしたら、竹棒を抜いて、桶でドロドロをすくい取るのだ。
 繰り返して行くと深くなるのでそしたら、桶にヒモをつけてすくいあげる。途中、竹の長さが足りなくなったら、新しく竹を継ぎ足していくのだ!

「これなら出来るんじゃん!」

 と、言ってレポート用紙に書き写した。そのあと、竹の長さなど計算したりした。しかし、問題が出た!僕らは、井戸を掘る訳ではないのだ、井戸ならある程度なら岩盤の固まりをよけて掘るらしいのだが、さらに掘るとしたら、いずれ巨大岩盤にぶつかってしまうのだ。

「しょうがねえ。そしたら、オイラが潜って、コンコン削るよ!」

 と、オガッチが言った。

「「……酸素、どうすんだよ!?」」

「そしたら、ホースをくわえるよ!」

「「……」」

「じゃあ、まあ岩盤に当たったら考えよう!」

 と、いう事になった。取りあえず、まずは竹だ。僕らは材料の竹の調達をする事になった!しかし、その竹が調達出来なかった!!しばらくあちこち探したのだが、竹林なんてものは、近所にはなく(笹はあったが)

「買うか?」

 と、なったが意外にも高かった。(2メートルで950円)たとえ、200メートル掘るにしても、継ぎ足し部分を含めて、10メートル以上の竹を何十本も必要とした!

「仕方ない、じゃあ鉄パイプで!」

 と、言う事になったが、工事などの足場用鉄パイプを試そうとしたが、とてもじゃないが、重かった!(しかも、さらに高かった!)結局は、材料不足で断念となってしまった。

「マグマまで10キロ!」

 を、合言葉にいろいろ調べた日々。何度も、部室棟の裏に行っては……

「ここに掘ろう!」

 と、盛り上がった。わずか、2週間ぐらいの期間だったが、非常に楽しかった。そうそう……

「モホ断絶面の下が、マグマの活動している所!」

 と、言ってた地理の先生にも、相談しに行ったっけ。

「そっかあ、そっかあ、地球の上なんて、人間に例えると実はカサブタみたいな物なのです!ちなみに人間は、カビくらいかな?楽しみだね、マグマ見るの!」

 なんて言ってたなあ、あの地理の先生!実際、無理な事は知っていたけど、僕らの冗談みたいな相談に乗ってくれたのが嬉しかった。考えたら、凄い研究だなよなあ!

「マグマってさあ、ところで何度あんだ?防護服どうする!?」

 って、本気で心配してたなあ!(その前に何
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