第三話 初の攻略会議
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りを吹き飛ばすように勢いよく座り込んだ。
「エギルさんの言うとおりだ。今は、この第一層を攻略することに力を貸して欲しい。よろしく頼む」
ぐっ、と一度深く頭を下げると、パラパラとだが拍手が聞こえてきた。完全にとは言わないが、それでも納得したということだ。
「みんな、ありがとう!じゃあ、ボス攻略の話に移る前に、みんなパーティを組んでくれ。近くにいる人や、仲間内でいい。レイドの形を作らないと役割分担ができないからね」
ざわざわ、と皆が動き始める中、キリトは
ーーーげっ!?
と声に出さずして内心で慌てる。
ソロで活動してきたキリトには、こういう場面で頼る筋が皆無だ。
そもそも、SAOでのパーティメンバーは六名。総数四十五人だから……。
なんて考えているうちに、ディアベルの指示からたった一分にも満たない間に、アッサリと六人組七個のパーティが完成していた。
発言で目立ったキバオウやエギルでさえパーティに入り込んでいる。もしかして、誰にも声をかけられなかったということは、一人で戦うハメにーーー?
そう危惧していたキリトはふと、一人じっと座って動かないロープを被ったプレイヤーを発見する。先ほどまで中央で発言していた彼ではない。
孤立するプレイヤーにキリトはそそそ、と近寄り、話しかける。
「アンタもアブれたのか?」
訊くと、落ち着いたトーンの、女性の声が返ってきた。
「……アブれてないわよ。周りがお仲間同士みたいだったから、遠慮しただけ」
それをアブれたって言うんだよ、とは言えなかった。
「なっはっは、気の強い嬢ちゃんだな。それをアブれたっつうんだぜ?」
いきなりの声にーーーキリトが言わなかった無礼な発言をした男を見ると、それは先ほど中央でキバオウを論破しようとしていた人物その人だった。
「だから、違うってーーー」
「まあまあまあまあ、そこらへんはイイじゃねえの。実は俺アブれちまってよ。嬢ちゃんたちのパーティに入れてくんないかな?」
フードの彼女の声を遮った男はなんとも軽いノリでパーティの参加を申し出た。
こんなコミュニケーションが取れるのなら、なぜアブれたのだろう、と不思議に思いつつ、キリトは自分からパーティ申請を出した。
「お、サンキュー。断られたらどうしようかと思ったぜ。ほら、嬢ちゃんも入んなよ」
ささっ、とウインドウを操作して、彼女にパーティ申請を申し込む。すると、不承不承というように、OKボタンをクリックした。
「おし、OKだな。ほんじゃ、説明を聞いて行こうか」
キリトの後ろで、腕を組んで座るフードの男は嬉しそうに笑っている。
ちら、とキリトは視界の左端を見る。
そこに表示されているのはパーティメンバーの名前
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