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ソードアート・オンライン 瑠璃色を持つ者たち
第三話 初の攻略会議
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けれどその一言を、フードの男は笑って切り返した。

「ウハハッ、まあ予想どおりの反論だわな。疑われるのは承知の上さ。ま、俺はれっきとした新規プレイヤーなんだが、その点について議論したいわけじゃないんだよ」

先ほどまで漂わせていた冷気のようなものから打って変わって、朗らかな雰囲気を漂わせ始める。

「確かに、ビギナーを見捨てた元テスターも悪い。けど、それはここにいる俺たちだってたいして変わらないことやってんじゃねえか。ならどうするか、決まってる。ボス倒して、死んでいったやつらに贖罪するしか、することねえんじゃねえのか?なあ、ディアベルさん?」

「あ、ああ。そうだ。彼の言う通り、認めずらいけど、考えてみれば、結果的に俺たちもビギナーを見捨ててきたことになる。なら彼の言う通り、亡くなってしまった人たちへの贖罪と、まだ懸命に生きている人たちへ希望を伝えようじゃないか!」

いきなり話を振られたディアベルは始め少々戸惑っていたものの、すぐに持ち直し、雰囲気が明るくなるよう努めた。

ディアベルの軌道修正のおかげで、プレイヤーたちはまた明るく騒ぎ始めた。

それを見ていたキリトは安堵するとともに、フードの男へと感謝した。
彼のおかげで少しばかりは、元テスターへの悪意は減ったであろう。
元テスターがビギナーを見殺しにした罪は、ここにいる元テスターでない人たちが自己強化するために見捨ててきたビギナーたちと同一である、という罪悪感を植え付けさせたのだ。

素直に称賛できない方法だが、この攻略を目指す人たちの互いへの疑心暗鬼はもちろん、総数や戦力を落とさずに、良い方向へと士気を変換させれたのだから。

「発言、いいか」

士気が高まる中、スキンヘッドの厳つい雰囲気を見せる両手斧を担ぐ大男が前へと進み出た。

「なにかな?」

「オレの名はエギル。なに、雰囲気をぶち壊しにするような発言じゃない。ただの提言、補足みたいなもんさ」

相次ぐ発言が、この場を暗くさせるものばかりで、またか、という表情を迂闊にも出してしまっていたディアベルに、エギルは苦笑する。

「キバオウさん、あんたこのガイドブック知ってるだろ?」

彼が取り出したのは《鼠のマーク》がついたガイドブックだ。

「そ、それがなんや」

「これは、あんたの言う元テスターたちが無料配布していたものなんだ。みんなも聴いてくれ。いいか、情報は誰にでも手に入れることができた。なのに大勢のプレイヤーが死んだ。引き際を間違えたんだろうな。だからオレたちはそのミスを少なく、いや無くさなければならない。今回の会議は、そういうことを議論する場じゃないのか?」

「ーーーふんっ」

なにも言い返せないキバオウは鼻を鳴らすと、近くの席にどかっ、と行き場のない怒
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