第四十一話 継承
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
の人は少し太っていた中年の男性で、豪奢な服を着ていた。確かゲバンという名前の大臣だったっけ。
「いえいえ、なんともありませんよ。それよりあなたは……。」
「ミレイです」
その時ゲバンさんの目に何かが宿ったのを私は見た、決していいものではないような何かが。
「ほう、あなたがミレイさんですか。確か強力な魔法の力があるとか」
口から出た言葉がそれだったのが嫌だったが顔に出さないようにした。
「はい。でもそれがどうかしましたか?」
「いやなんでもないのだよ、ミレイさん。それではお休み」
「お休みなさい」
私はゲバンさんに挨拶をして、その場を立ち去った。
その時私は確かに聞いたのだ。
「魔法の力……。どんなものでも使いよう、か」
といった声を。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ