暁 〜小説投稿サイト〜
東方夢幻録
幻想郷
[1/2]

前書き [1] 最後 [2]次話
 どうやら俺は寝ていたようだ。

目が覚めたら見知らぬ天井、かなり整理整頓された部屋。どう考えても俺の部屋じゃない。
そしてなによりも問題なのは、俺が寝ていたベッドの下で本を膝に置いて、寝息を立てながら寝ているこの美少女は一体誰だということだ。
「あ、あのー」俺はその美少女を起こそうと話しかけた。 「スースー」その美少女は返事一つせず寝ている。

「とりあえずこっからでるか」そう呟くと俺はベッドから出た。「・・・」俺は美少女を見つめて、着ていた上着をその美少女にかけてからその部屋を後にした。

そばにあった椅子にしばらく腰かけていると、美少女が俺の上着を持って、こっちに向かって歩いてきた。「これ、あなたがかけてくれたの?」彼女のやさしい問いかけに少し動揺しながらも「は、はい風邪をひくといけないと思って。」「そ、ありがと」美少女は笑顔でそういった。
「あの、俺寝てたみたいだけど・・・ここどこなんですか?」彼女は俺の上着を綺麗に畳んで返してくれた後、向かい側に座ってこう言った。「ここは幻想郷よ?」「幻想郷?」「そう、人間、妖怪、神の住まう忘れ去れた場所。それが幻想郷。」俺は彼女が何を言っているか分からなかった。

ひょっとしたら痛い子なのかもしれない。そう思いつつ、名前を聞いた。

「あの、名前は?」「ああそういえば名乗ってなかったわね。私はアリス、アリス・マーガトロイド」
               
俺がアリスさんの部屋で寝ていたいきさつはこうだ。森の中を散歩していたら偶然倒れこんでいるのを見つけて、自分の部屋まで人形に運ばせて、アリスさん自身は目が覚めるまで本を読んでいる内に寝てしまっていたということだ。


ズドーン!!

何か突っ込んできた!?大きな音を立てて崩れた瓦礫と煙交じりに魔女のシルエットを浮かばせながら
 「いっててて、よ!アリスお邪魔するぜ?」「いつも普通に入ってきてって言ってるでしょ?魔理沙」その魔理沙という少女の容姿がだんだんと見えてきた。

その周りにいくつもの小さな人形が槍やら剣やらを持って、魔理沙という少女に向かって構えていた。
「相変わらず、手厚い歓迎だな。アリス」「はぁ、それ以上動くと大変なことになるよ?魔理沙」
「おお怖い怖い」魔理沙さんに対してアリスさんは殺気むき出しだ



「ん?誰だそいつ彼氏か?」

「違うわよ。彼は菅峰彩斗。外来人よ?そこで倒れてたから家で休ませてただけ」
 「ふーん・・・外来人か」魔理沙さんは、なにやら考えこんでいる。
「そんなに珍しいことでもないでしょ?この前だって、来たらしいし」
 「でも、なんか多くないか?今回で14人目だぞ」「偶然じゃない?」
「まぁ・・・とりあえず霊夢ところに行ってみるか」







前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ