ドライブ&鎧武 Movie大戦フルスロットル
地球に襲来したのは何者なのか?
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汰さんをどうした!!」
『戦極ドライバー。極めて興味深いシステムである』
すると、メガヘクスの横に2機の量産型ドライバーが現れ、それらを起点に、さながら3Dプリントのコピーのように黒影トルーパーが構築された。
光実は戦極ドライバーを装着しながら、コピー黒影の攻撃を躱す。そして、隙が生じた瞬間にブドウの錠前を開錠した。
「変身!」
《 ハイーッ ブドウアームズ 龍・砲・ハッハッハッ 》
ブドウの中華鎧が光実を覆い、アーマードライダーへと変える。本当に数年ぶりに、光実がアーマードライダー龍玄へ変身する場面を見た。
龍玄はコピー黒影の一人から奪った影松と、ブドウ龍砲を巧みに使い分け、二人のコピー黒影を瞬時に撃退した。
敗れたコピー黒影の残骸は、碧沙から見ても、機械の部品だと分かった。
『優れた戦闘性能だ』
再びメガヘクスが前に出た。
龍玄は碧沙とメガヘクスの間に立ち、ブドウ龍砲でメガヘクスを威嚇する。
『より多くのデータが必要である』
その一言を合図に、メガヘクスの横に再びドライバーが出現した。しかも今度は貴虎たちが使っていたゲネシスドライバーだ。
ゲネシスドライバーを起点にその人物の全貌が露わになった時、碧沙は驚いて持っていたバッグと買い物袋を落としていた。
「久しぶりだね、光実君に碧沙君」
「戦極さん……!?」
顔のマスクと黒い手袋を除けば、記憶にあるままの戦極凌馬が立っていた。
『戦極凌馬よ。データを収集せよ』
言い残し、メガヘクスはデータ分解して消えた。
凌馬が出したのは、炎を象った果実がシンボルの、赤いエナジーロックシード。
「前に“財団”の執事さんが使ってたロックシード……!?」
「よく気づいたね。でも残念。あの時のロックシードそのままじゃないんだよ」
凌馬が開錠スイッチを押した。
《 ドラゴンフルーツエナジー 》
落ちてきたのは、咲が使っていたドラゴンフルーツの鎧と同じ、炎の形をした果実。
《 ドラゴンエナジーアームズ 》
だが、紅い果実は左右非対称の装甲となって凌馬を鎧い、サンゴ細工のようなマントをまとわせた。
碧沙たちの知る凌馬――デュークとは、全く異なると言っていい変身だった。
(小学生の咲が戦えるくらい使い勝手のいいロックシードだったのよ? それがエナジーロックシードだなんて。光兄さん……!)
『素晴らしいよ、メガヘクスは。私は今、大いなるシステムの一部となっている』
距離が開いていたはずなのに、デュークは龍玄の前に瞬間移動し、弓で龍玄に斬りつけた。
「兄さんッ!」
――これが小学生の頃なら、碧沙は迷わず龍玄に駆け寄っていただろう。
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