空白期 中学編 27 「とある騎士の想い」
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いのにはストレスが溜まる。今のように防御魔法ではなく剣で防がれればなおさら。
「そうかよ。けどあんまし直接防いでるとバキって折れちまうかもしれないぜ」
「おいおい、こいつは俺と一緒にあらゆるテストを行ってるんだ。云わば最先端の技術の結晶、そう易々と壊れたりはしないさ」
確かにファラは最先端のデバイスだろう。だが最先端の技術が全てにおいて優れているわけじゃない。
ショウ達がやっているのはまだ確立されていない技術……テスト段階のものがほとんどだ。強度といった部分はそこまでないだろうが、カートリッジシステムといったものに関してはあたし達が使っているものよりも危険があるかもしれない。
けど誰かがやらないといけないことだろうし、ショウ達が自分から選んだ道……ショウ達の戦いなんだ。ならあたしがどうこう言うことじゃねぇ。
何より……ショウには覚悟がある。
なのはが墜ちた時、ショウは自分自身を責めていた。なのはが弱音を吐いたことがあったのに、エースでもそういうこと言うんだなとプレッシャーを与えるようなことを言ってしまったと。
誰もなのはを止めることができなかったのが現実なだけにショウを責める人間はいなかった。
けどショウは、今では何事もないように振る舞っているが……きっと心の中ではずっと責任のようなものを感じてるはず。
だってあたしも……あの日、なのはを守れなかったことを後悔している。だけど過去は変えることができない。だから……絶対同じことは繰り返させはしねぇ。あいつのことはあたしが守るんだ。
あたしと似た想いをショウも持ってるに違いない。だってなのはが墜ちてすぐ……あたしは聞いてしまったんだ。
『何で……何でいつも守れないんだ。……父さん達の時も……プレシアの時も……リインフォースの時も。…………今回はあのときちゃんとあいつの気持ちを考えていたなら止められたはずなんだ。どうしていつも俺は……』
あたしが覗き込んだ時、ショウははやてに抱き締められてた。でも声からしてきっと泣いてたと思う。これを知っているのは、おそらくあたしとショウの傍に居たはやてだけのはずだ。
ショウがテストマスターや技術者としてデバイスの進化に貢献し、それによってみんなを助けようとすること。戦場に赴く仕事をしているわけでもないのに、今でもずっと魔導師としての訓練を続けているのはそれが関係している。
ショウは……あたしにとって大切な奴なんだ。愛想が悪いときもあるけど優しくて、どんなことがあっても目を背けずに前に進もうとする凄い奴なんだ。泣いてる姿は見たくねぇ……だからもっともっと強くなる。大切な奴らを守れるくらいに強く……。
「そうかよ、けどあたしとアイゼンの一撃は強烈だかんな。油断したら知らねぇぞ」
「お前を含めて油断で
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