19部分:第十九章
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はまさに蒟蒻であった。だがこの粘りは何なのか。
「餅かのう」
そこまではきつくはなかった。しかし下駄からは足はするり、とは抜けなかった。手間をかけて脱ぎ別の下駄を取り出した。
だがそれも同じだ。やはり冷たく柔らかい、それでいて粘りつく感触が足の裏に伝わった。
「ううむ」
気分がよくない。足の裏がこうだと如何ともしがたい。彼は庭先に出る気が失せてしまった。
居間に戻った。そしてそこから光を見ることにした。
光は居間からでもよく見ることができた。蛍のそれにしては無気味な光だがそれなりに美しい。ゆったりと落ち着いて見ることにした。
「こうしていると別にここから見ても悪いわけではないのう」
彼はそう思えてきた。そしてそのまま見続けた。
光はやがて消えていった。そうすると彼は寝室に入って休んだ。
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