機動戦士ガンダムSEED編
番外編 クルーゼ隊の三人のその後
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さを持っていた。
イザークとディアッカは連携でジンを倒そうとしたが、敵はその攻撃を如く回避。ジンに対して近接戦闘を仕掛けていたイザークはジンが装備していた突撃機銃の集中砲火を浴びることになった。
『イザーク!!!』
ディアッカはすぐさま超高インパルス長射程狙撃ライフルにてジンを狙い撃とうとした。
自分達が駆っている機体GAT-Xシリーズは物理攻撃に対してほぼ無敵の性能を誇るPS(フェイズシフト)装甲が用いられているが、弱点がない訳ではない。例えば物理攻撃でも長時間装甲に当てられ続ければ、すぐにエネルギー切れを起こしフェイズシフトダウンという要はPS装甲が使えない状態に陥ってしまうのだ。そうなればあの集中砲火を耐えきるのはまず無理だろう。
しかし、ジンはその攻撃に気がついていた。イザークの駆るデュエルを盾にしてそれを防ぎきったのだ。
『……えっ…?』
ー そう、デュエルを盾にして ー
ディアッカの放った砲撃はデュエルの脇腹部分に命中。デュエルはそのまま動かなくなりその場に停止した。
「くっ…!」
ディアッカはその思考を中断した。その時のことを考えるだけでディアッカは自責の念に駆られてしまう。
「!…ディアッカ…」
丁度その時、医務室に一人のディアッカと同年代程の少年が入ってきた。その容姿は髪は黄緑色で、軍人とは思えないような穏やかな雰囲気を感じさせる顔だった。
彼の名前はニコル・アマルフィ。ディアッカやイザークと同じく赤服のザフト兵士であり、一週間前の戦闘ではGAT-Xシリーズの内の一機ブリッツで足付き所属のジンと戦った。そう、イザークとディアッカと一緒に出撃していたのはこの少年である。
「ディアッカもイザークのお見舞いですか?」
「ああ…今の俺にはそれ位しかできないからさ……」
「…あれはディアッカだけの責任じゃありません。あのジンを倒せなかった僕にも責任はあります」
ニコルもイザークがこんな状態になったのは自分の責任だと思っていた。
ニコルは相手を舐めて掛かるような性格ではないが、あの時は自分の機体よりも性能が低いであろうジンに敵は乗っていた。なのでニコルもイザークとディアッカ程ではないにせよ、心のどこかで敵を過小評価してしまったのだ。
もしも最初から油断せずに戦っていたら、または三機でジンと戦っていればこんなことにはならなかったのではないかとニコルの心の中はそんな思いで埋め尽くされていた。
「でもよ…イザークを撃ったのは俺なんだ!」
「ディアッカ…」
「イザークがこうなった一番の原因は俺なんだよ…俺があの時ジンを狙撃しようとしなければ…何か他の方法を見つけれていれば…」
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